ティーショットを打ったら時計が1時間進む 国境を4回またぐ18ホール
GOLF DNA編集部🌐

3行まとめ
- フィンランド・トルニオとスウェーデン・ハパランダの国境上にあるGreen Zone Golfは、18ホール中11ホールがスウェーデン、7ホールがフィンランド。
- 1ラウンドで国境を4回越え、6番では時差のため「打ってから1時間以上たって着弾した」ような時計上の現象が起きる。
- 2026年9月も営業中。
ゴルフは18ホールを回るスポーツだが、普通はその途中で国も時計も変わらない。
フィンランド北部のトルニオと、川を挟んだスウェーデンのハパランダ。その国境上にあるGreen Zone Golfでは、事情が違う。
公式案内によると、18ホールのうち11ホールがスウェーデン側、7ホールがフィンランド側。フルラウンドでは国境を合計4回横切る。
スコアカードの途中に、国境線と時差が入り込んでいる。
6番は、数秒のショットが「1時間超」になる
このコースで最も有名なのが6番だ。
フィンランドとスウェーデンには1時間の時差がある。Visit Finlandの国境都市の案内でも、フィンランド時間23時45分はスウェーデン時間22時45分とされている。フィンランド側の時計が1時間進んでいる。
そのため、国境と時間帯をまたぐ6番では、打球そのものは数秒しか飛んでいなくても、出発地と到着地の現地時刻をそのまま比べると「1時間以上空中にいた」ように見える。
たとえばスウェーデン側で12時00分00秒に打ち、5秒後にフィンランド側へ着けば、到着地の時計は13時00分05秒になる。物理的な滞空時間は5秒なのに、時計だけを見ると1時間5秒だ。
コース公式はこれを、時間で見た「世界最長のホールインワン」が狙えるホールとして紹介している。
ただし、ここは言葉通りに受け取らない方がいい。
ボールが本当に1時間飛ぶわけでも、飛距離の世界記録になるわけでもない。面白さの正体は、時差をまたぐことで時計の表示が1時間飛ぶことにある。
18ホールで国境を4回越える
6番だけの一発ネタでもない。
Green Zone Golfの公式ホールガイドは、フルラウンド中に国境を4回越えると案内している。つまり「国境沿いにあるゴルフ場」ではなく、プレーそのものが両国を行き来するように造られている。
現在の公式案内では、11ホールがスウェーデンのハパランダ側、7ホールがフィンランドのトルニオ側だ。
国境を越えるたびに、芝やルールが別物になるわけではない。だが、同じ18ホールの中で「いま自分はどちらの国にいるのか」が変わる。
ゴルフ場のOB杭よりはるかに大きな境界線が、コースの中を通っているわけだ。
2026年秋も、普通に営業している
こうした珍しいコースは、昔の観光ネタだけが残っているケースもある。
Green Zone Golfはそうではない。
2026年9月26日現在、公式サイトは秋季営業を案内し、クラブハウスの営業時間も掲載している。秋は9ホール単位の予約運用になっており、18ホールを回る場合は1〜9と10〜18の両方を予約するよう案内している。
9月1日の公式情報では、8月末の大雨で一時閉鎖したものの、その後プレー可能な状態へ回復したことも報告されている。
つまり、国境と時差をまたぐ18ホールは、2026年も現役だ。
「国境越え」でも、毎ホール入国審査をするわけではない
では、ラウンド中に4回も国境を越えるなら、そのたびにパスポートを見せるのか。
フィンランドとスウェーデンはともにシェンゲン圏で、域内国境では通常、常設の国境検査は行われない。
ただし「ゴルフ中なら国境手続きは完全に無関係」とまで言い切るのも正確ではない。フィンランド政府は、シェンゲン域内を移動する場合でも旅券や身分証明書を携行する義務があり、必要に応じて臨時の国境検査が再導入されることもあると説明している。
コース上では自然にまたげる境界でも、国境であること自体が消えるわけではない。
夏には、時計どころか「夜」まで薄くなる
このコースには、もう一つ時間の感覚を狂わせる要素がある。
場所は北緯の高いラップランド。公式案内によれば、夏至の時期には夜も太陽が沈まず、24時間ゴルフができる。
1ラウンドの途中で国が変わる。時計が1時間ずれる。季節によっては真夜中でも明るい。
出典:greenzonegolf.com(2・3) / visitfinland.com / valtioneuvosto.fi
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3行まとめ
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- 現在案内中の2027年大会は2日とも最終ティータイムが23時で、各日18ホールを回る。
- 1986年から続く大会は一発ネタではなく、2026年の歴代表にはPatrik Burdaが王者として刻まれた。