同僚の「29ポイント不足」がポールターを救った PGA TOURが計算をやり直した日
GOLF DNA編集部🇺🇸

3行まとめ
- 2017年、イアン・ポールターは医療特例の基準に届かず、PGA TOURの残りシーズン出場権を失う見込みになった。
- その後、ブライアン・ゲイがFedExCupポイント配分変更による基準のずれを発見し、ツアーが条件を修正。
- 一人の選手の検算から、2人の出場資格が見直された経緯を追う。
2017年4月、イアン・ポールターはPGA TOURの残りシーズンを完全資格で戦えなくなる見込みだった。復帰者向け特例の対象10試合を終え、必要だったFedExCup 218ポイントに対して155ポイント。基準には届かなかった。
普通なら、ここで話は終わる。だが数日後、判定は覆った。別の選手が「同じ成績なのに、以前より条件が厳しくなっていないか」と気づいたからだった。
29ポイント不足から始まった検算
気づいたのはブライアン・ゲイだった。ゲイも同じ特例制度の対象で、FedExCupは280ポイント。設定された309ポイントまで29ポイント足りず、THE PLAYERSの出場条件に届かないと知らされた。
ゲイが過去の配分を調べると、単純な足し算の誤りではなく、計算の「物差し」が途中で変わっていたことが分かった。
PGA TOURは2016-17年からFedExCupのポイント配分を変更していた。特に15位から68位でもらえるポイントが、それ以前より少なくなっていた。
ゴールは同じなのに、物差しが変わった
PGA TOURは再検討し、旧ポイント配分ならゲイとポールターはともに基準を超えていたのに、新配分では届かなくなっていたと説明した。ポイント変更によって特例対象選手のハードルが意図せず上がったとして条件を修正。4人の選手理事とコミッショナーのジェイ・モナハンが是正に合意し、両者にTHE PLAYERSの出場資格が認められた。ポールターも残りシーズンの完全出場資格を得た。
なお2人の状況は同じではない。ゲイはすでに残りシーズンの資格を維持しており、29ポイント不足が主に影響していたのはTHE PLAYERSなどへの追加資格。ポールターは修正前には特例の条件自体を満たしていない扱いだった。
その2週間後、ポールターは2位
資格修正後の2017年THE PLAYERSで、ポールターは通算7アンダー、281で2位タイ。さらに翌2018年のヒューストン・オープンでは通算19アンダー、269で優勝している。
ただし、制度修正とその後の好成績を因果で結ぶことはできない。確認できるのは、出場機会が戻り、その後に結果を残したという順番だけだ。
公平さは、数字だけでは守れない
この一件の面白さは、数字が間違っていたのではなく、数字を測る物差しが途中で変わったことにある。そして、そのずれを最初に見つけたのは、29ポイント足りないと言われた一人の選手だった。
出典:Sky Sports Golf / golfchannel.com / Golf Digest / PGA TOUR(2)
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- PGA TOURの医療特例で与えられたのは10試合。
- 復帰2戦目のバルスパー選手権で単独2位、68万400ドルを稼ぎ、資格条件を一気に満たした。