月曜優勝なのに、月曜は1打も打っていない スネデカーの「69」が残った日
GOLF DNA編集部🇺🇸

3行まとめ
- 2016年ファーマーズ・インシュランス・オープン。
- ブラント・スネデカーは荒天の日曜に69を出し、6アンダーで72ホールを完走した。
- 中断時はまだジミー・ウォーカーが1打リード。
月曜日に優勝が決まった。
だが、その日、優勝者は競技球を1球も打っていない。
2016年のファーマーズ・インシュランス・オープン。ブラント・スネデカーが経験したのは、「クラブハウスで待つ」というゴルフ独特の時間が、そのまま優勝まで続いた珍しい最終日だった。
日曜に「69」を置いて帰った
最終ラウンドを迎えたスネデカーは首位から6打差。普通なら、優勝にはかなりの助けがいる位置だった。
ところがトーリーパインズのサウスコースは、強風と断続的な雨に包まれた。突風は約18m/sを超え、プレーは3度中断された。
そんな中でスネデカーは69。最後の17ホールをノーボギーで回り、通算6アンダー282で72ホールを終えた。
日曜のうちに完走できた23人の平均は78.9。11人が80台だった。69は、同じコースを回っていた選手たちの数字から大きく飛び抜けていた。
ただし、その時点で優勝したわけではない。
中断した瞬間、まだ首位は別の選手だった
最後の中断が入ったとき、最終組は10ホールを終えていた。
ジミー・ウォーカーが7アンダーで単独首位。K.J.チョイが6アンダーでスネデカーと並ぶ。2人には、まだ8ホール残っていた。
つまりスネデカーは「待てば勝てる」位置ではない。
自分のスコアはもう変えられない。一方、追う側ではなく、むしろ首位の選手がコース上に残っている。
そこから強風でコースは退避となり、残りの競技は月曜へ持ち越された。
月曜、同じコースなのに風向きまで変わった
月曜朝、再開予定の8時ごろには風はほとんどなかった。
ところが夜間の強風で倒れた木やがれきを撤去するため、再開は約2時間遅れた。その間に北風が強まり、前日とは逆方向から吹き始めた。
PGA TOURの当時の記事によると、日曜には短いクラブで狙えた14番でも、月曜の選手はフェアウェイウッドを使うほど条件が変化した。18番パー5も、再開後は2オンできた選手がいなかった。
しかもコースは無観客。いたのは、再び避難が必要になった場合に備えるボランティア程度だった。
同じ最終ラウンドでも、時間帯が変われば相手になる風まで変わる。
残り8ホールで、6アンダーが消えなかった
再開時に7アンダーだったウォーカーは、残り8ホールで4ボギー。最終ラウンド77、通算3アンダーまで後退した。
チョイは6アンダーで再開したが、14番でボギー。最終18番では約10ヤードのバーディーパットを決めればスネデカーに並べたが、入らなかった。
チョイは76、通算5アンダーで2位。
ケビン・ストリールマンも4アンダーで終わった。
そして、日曜の夕方からずっと表示されていたスネデカーの「6アンダー」が、最後までリーダーボードの一番上に残った。
優勝者が月曜に行ったのは、練習まで
スネデカーも月曜は会場にいた。
ただし行ったのは練習場とパッティンググリーンまで。競技ショットを追加する必要はなかった。
最後の選手たちがホールアウトした時点で、前日に提出済みだった69と通算282が優勝スコアになった。
最終ラウンド全体の平均は77.9。PGA TOURによれば、同ツアーが統計を残す1983年以降、通常大会の最終ラウンドとして最も高い平均スコアだった。
6アンダー282という優勝スコアも、トーリーパインズでは1979年以来の高い数字だった。
「運だけ」で片づけると、この試合の面白さを逃す
もちろん、時間帯によって条件が違った。
スネデカー自身も月曜の追走組が厳しい側を引いたことを認めている。一方で、だから大会全体が不公平だったと結論づけるのも違う。
出典:PGA TOUR(2・3) / ncei.noaa.gov
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