球を拾ったら、相手のイーグルに ソルハイム杯を動かした「10秒」
GOLF DNA編集部🌐
3行まとめ
- 2021年のソルハイムカップ。
- ネリー・コルダのイーグルパットがカップ際で止まり、相手が球を拾った。
- 結果は「次のパットをOK」ではなく、そのイーグルパットが入った扱い。
カップの縁で止まった球を、対戦相手が拾って渡す。マッチプレーなら「次の短いパットはOK」という、よくある光景に見える。ところが2021年のソルハイムカップでは、その行為で拾われた側にイーグルが記録された。
舞台は9月4日、米オハイオ州のインバネス・クラブ。午後のフォーボール、パー5の13番でネリー・コルダのイーグルパットがカップの右縁を回り、穴のすぐそばに止まった。欧州のマデレーン・サグストロムが球を拾い、コルダに返した。バーディー同士で引き分けるように見えたホールは、ここから別の結果になる。
「止まってから10秒」ではない
競技委員の映像確認では、コルダの球の一部がホールの縁にせり出していた。これが規則13.3の入り口だ。サグストロムは球が落ちるとは思えず、縁にもかかっていないと主張したが、裁定は覆らなかった。
規則13.3aでは、縁にせり出した球について、選手がホールまで歩み寄る合理的な時間があり、さらに10秒待てる。球が止まった瞬間から機械的に10秒を数えるわけではない。この時間内に球が落ちれば、直前のパットで入ったことになる。
拾った選手に罰打、ではなかった
さらに13.3bは、待ち時間が終わる前にマッチプレーの相手がその球を故意に動かした場合、球を直前のストロークでホールインしたものとして扱う。相手に1罰打を足すのではない。
サグストロムが拾った球は、規則上まだ「入るかもしれないイーグルパット」だった。そのためコルダの3打目が入った扱いとなり、米国組が13番を取った。球が実際に落ちたか、落ちそうに見えたかより、縁にせり出していたことと、待ち時間が終わる前に相手が動かしたことが決め手になった。
「OK」があるからこその落とし穴
マッチプレーには、相手の次の1打をコンシードする「OK」がある。明確にコンシードされた次打なら球を取り除ける。だから球を拾う行為自体がいつも問題になるわけではない。
ただ、この場面は次の1打に進む前だった。直前のパットがまだホールインになり得る状態に、カップの縁での特別な待ち時間が重なった。普段の「もう拾っていい」という感覚が通じなかった理由は、そこにある。
この裁定でコルダとアリー・ユーイング組は1アップ。残り5ホールでその差は動かず、最終結果も1アップで米国組の勝ちとなった。もちろん裁定が違えば、その後の戦い方まで同じだったとは言えない。それでも、一度拾われた球が生んだ1ホールが、結果として最後まで残った。
出典:golfchannel.com / The R&A(2)
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- 試合内容の評価とは反対に、視聴者数は大きく落ち込んだ。
- GOLF.comが9月24日に報じた。