タイガーの打球が片山晋呉の80cm先へ 警告の旗はなぜ届かなかった?
GOLF DNA編集部🇯🇵
3行まとめ
- 2006年ダンロップフェニックスの13番で、ウッズのティーショットが前組の片山晋呉の約80cm先に落ちた。
- 前組がまだグリーンにいると知らせる黄色旗は出ていたが、林越しに狙ったウッズの視界には入らなかった。
- JGTOは旗の示し方や係員の配置の不備を認め、安全対策を見直す方針を示した。
2006年のダンロップフェニックス初日。タイガー・ウッズのドライバーショットは、グリーンにいた片山晋呉のわずか約80cm先へ落ちた。誰にも当たらなかったのは幸運だった。
しかも、前の組がまだグリーンにいることを知らせる旗は出ていた。なぜ警告が届かなかったのか。
332ヤード先のグリーンへ
舞台はフェニックスカントリークラブの13番。日本ゴルフツアー機構(JGTO)の記録では332ヤードのパー4で、ティーから左の林を越せばグリーンを直接狙える。
前の組では片山がパットのラインを読んでいた。矢野東とパドレイグ・ハリントンもグリーン上にいる。そのときウッズの打球が飛んできて、片山から約80cm先のグリーンエッジに着弾。3人の近くを転がり、ピンの奥約10mで止まった。
JGTOの記事には、片山が一歩違えば命に関わったかもしれないと振り返る様子が残る。一方、ハリントンは後にウッズがこのホールでバーディーを取れたか気にかけた。2パットで取ったと聞き、むしろ動揺したウッズを思いやったという。笑って話せたのは、けが人が出なかったからだ。
黄色旗は出ていたのに
フェアウェー右側のフォアキャディーは、後続のウッズの組に黄色旗を出していた。意味は「刻むなら打ってよいが、グリーンを狙うなら待つ」。
ところがウッズは左の林越しにグリーンを見ていたため、右側の旗が視界に入らなかった。本人は前の組がすでにグリーンを離れたと思って打ったと説明している。普段このホールでは、飛び過ぎを避けてドライバーをあまり握らなかったが、この日は風を見て使った。狙いどおり届いた球が、まだプレー中の組のすぐそばに落ちた。
選手の謝罪だけでは終わらなかった
ウッズはグリーンで前組に謝り、その後のインタビューでも謝罪した。JGTOの競技責任者も、フォアキャディーの立ち位置や旗の示し方が徹底されていなかったと認め、指導や人員配置の見直しを示した。
飛ばせる選手にとって「届くかもしれない」距離なら、待つ判断はプレーペースより安全が先になる。2006年の13番は、飛距離が伸びるほど警告の出し方まで設計し直す必要があることを示した。
出典:JGTO / rediff.com
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