2.6mのパット、ボールの線ありで15球中平均2.1球多く入った――でも万能ではない
GOLF DNA編集部🌐
3行まとめ
- 線を使わない男性アマの実験では、2.6mの直線パットで線あり9.7球、線なし7.6球が15球中に入った。
- 一方、別の実験では線の効果が見られず、後年の研究はパター側の線やヘッド形状にも注目した。
- 距離、使う人、測るものの違いを踏まえ、自分のパットで線を試す方法を考える。
2.6mの直線パットを15球。ボールの線を使うと平均9.7球、使わないと7.6球が入った。2014年の実験で、最も長い距離を打った10人に出た差だ。
線を引く派には心強い数字だが、話はそこで終わらない。別の実験では効果が見られず、近年の研究はボールだけでなくパター側の線も調べている。
入った数に差が出たのは、どんな条件か
2014年の研究には、普段ボールの線を使わない男性アマチュア29人が参加した。平らな天然芝で直線のパットを打ち、事前テストの成績に応じて1.7m、2.3m、2.6mのいずれかに分かれた。各人が線あり15球、線なし15球を打った結果、差が統計的に認められたのは2.6mの10人だけ。短い2組には明確な差がなかった。
つまり、29人全員が2.6mから打ったわけでも、曲がるラインや試合で効果を確かめたわけでもない。「線を引けば必ず入る」と読むには、条件が限られている。
線だけで狙いが整うとは限らない
2012年には、上級者24人と初心者24人が、平らな人工グリーンで1mと4mのパットを線あり・なしで各10球ずつ打った。狙いの偏り、精度、一貫性などを比べても、線による改善は確認されなかった。普段から線を使う上級者が、使わない上級者より良い結果を出したわけでもない。
両研究は参加者も芝も距離も異なる。2014年はカップイン数に注目し、2012年は狙いの誤差も詳しく測った。数字を一つにまとめて「効く・効かない」と決めることはできない。
その後の研究も、線の役割を細かく見ている。2021年の43人を対象にした実験では、ボールの線を1本から3本に増やしても、ボール自体の方向合わせに有意な改善はなかった。一方、3本線のパターでは1本線のパターより方向合わせが良い条件があった。2025年には、ゴルフ未経験の右眼優位の男性18人が2mから試し、ブレード型でもマレット型でも、ボールの線があるとアドレス時のフェースの向きが目標に近づいた。ただし、これらは主に向きの測定で、実際に何球入るかを示したものではない。
試すなら、いつものボールとパターで、2〜3mのほぼ真っすぐなパットを線あり・なし交互に同じ球数だけ打ってみたい。カップイン数だけでなく、打ち出しが狙った方向へ出るかも別に見る。線が自分の狙いを助けるなら使えばいい。安心感はあっても結果が変わらないなら、線に合わせる手間まで含めて判断できる。
出典:International Journal of Golf Science(2) / mehdijournal.com / e-kjab.org
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- 研究は万能な小技ではなく、条件付きの即時効果を示している。