タイガーとマキロイがいてもクラブをやめた ナイキが選んだシューズとウェア
GOLF DNA編集部🇺🇸
3行まとめ
- 2016年、ナイキはクラブ・ボール・バッグから撤退し、ゴルフシューズとウェアに集中すると発表した。
- 2016年度のゴルフカテゴリー売上は卸売換算で7億600万ドル、前年度比8%減。
- ただし用具単独の売上や損益ではない。
2016年、ナイキはタイガー・ウッズとローリー・マキロイが使うクラブを作っていた。それでもクラブの製造をやめた。
同年8月の発表で、ナイキが撤退を決めたのはクラブ、ボール、バッグを含む用具事業だった。一方、ゴルフシューズとウェアは続ける。発表文はタイガーとマキロイの名を挙げながら、選手との関係を生かして着るもの・履くものに力を注ぐ方針を示していた。
スターの知名度と、クラブ売り場の存在感は別
テレビ中継ではスター選手の手元にナイキのクラブが映る。だが、その存在感は売り場の占有率と同じではない。当時の業界報道は、ウッドやアイアンでナイキが市場の上位ブランドに及ばなかったと伝えている。
ナイキの2016年度決算では、ゴルフカテゴリーの卸売換算売上は7億600万ドル。前年の7億6900万ドルから8%減った。ただし、これはシューズやウェアを含むゴルフ全体の数字だ。クラブ事業だけの売上や損益として扱うことはできず、「用具部門が赤字だったから撤退」とまでは断定できない。
ナイキが公式に示したのは、用具から出てシューズとウェアに集中し、持続可能で利益を伴う成長を目指すという選択だった。スターを抱えながらも、自社で何を作るかは別に決めたのである。
用具は別の会社へ、ゴルフはナイキに残った
撤退後、タイガーは2016年にブリヂストンのボールを選び、2017年にはテーラーメイドのクラブへ移った。マキロイも2017年にテーラーメイドのクラブとボールを選んだ。
日本のナイキ公式サイトには現在もゴルフシューズやウェアが並ぶ。ナイキがやめたのはゴルフではなく、クラブやボールを自社で作ることだった。選手が使うブランドとして目立つことと、あらゆる用具を作り続けることは、同じ仕事ではない。
出典:nike.jp / investors.nike.com / sportsbusinessjournal.com / Bridgestone Golf / TaylorMade 技術情報(2) / nike.com
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