コラムツアー・選手
1ラウンド2度の ホールインワンでも 予選落ち、 山路晶が 手に した 110万円
2021年5月28日、リゾートトラストレディスの第2ラウンドで、山路晶が2度のホールインワンを決めた。会場は愛知県豊田市のセントクリークGC。当時22歳の山路が残したのは、国内男女ツアー初の記録と、予選落ちという二つの結果だった。
2つの「1」があっても、スコアは73
最初は3番パー3。GDOの当日取材による実測距離は139ヤードで、山路は9番アイアンを選んだ。続く7番パー3は実測172ヤード。今度は7番アイアンで、再び一打でカップに収めた。いずれも、グリーンに落ちてから転がって入ったという。
パー3のホールインワンはイーグルなので、2ホールで計4打のアンダーパーになる。それでも、この日の合計はパー72に対して73だった。内訳は2イーグル、1バーディ、4ボギー、1ダブルボギー。エースを除いた16ホールでは、差し引き5打を落としている。
2日間では通算4オーバー、75位で予選落ち。ドライバーの曲がりを悔やんだ山路にとって、快挙を喜ぶ気持ちと、決勝ラウンドへ進めなかった残念さは別々に残った。ホールごとの最高の結果と、18ホールを足し合わせた成績が、これほど違う顔を見せる一日も珍しい。
最初の記念球はOB、二つ目はキャディへ
2度のエースには、ボールの行方にも違いがある。3番で入れた球は、そのまま記念にしまわれたわけではなかった。GDOと日刊スポーツの取材によれば、山路は5番でOBを打ち、最初のホールインワンの球を失っている。
一方、7番で入れた球は、その週に起用していたハウスキャディへ渡したという。記録を作った2球のうち、一つはコースで失い、もう一つはキャディの手に残った。
主催者のリゾートトラストは、最初のエースに10万円、二つ目に100万円の特別賞を贈った。合計110万円だ。大会の賞金順位とは別に、記録そのものをたたえる形になった。
この快挙は後に、「女子のプロ大会における1ラウンド最多ホールインワン」のギネス世界記録にも認定され、日本女子(JLPGA)が同年12月17日に発表した。女子プロという認定部門まで含めて伝えたい記録だ。
予選落ちのスコアだけでは、この日の二つの「1」は見えてこない。反対に、ホールインワンの数だけでも、山路が最後に抱えた悔しさは分からない。110万円の特別賞と、手元には残らなかった二つの記念球。その細部までたどると、快挙と成績が一致しなかった一日の輪郭が見えてくる。
3行まとめ
- 山路晶は2021年のリゾートトラストレディスで1ラウンド2度のホールインワンを決めたが、予選を通れなかった。
- 2つのエースで4打縮めても、その日のスコアは73。
- 最初の記念球は途中のOBで失った。
出典:JLPGA(2) / GDOニュース / nikkansports.com / guinnessworldrecords.com
関連記事
同じ 日に 2人が ホールインワン 1000万円と 600万円を 分けた 大会の 仕組み
3行まとめ
- 小野祐夢と仁井優花が2025年のアース・モンダミンカップ第2ラウンドで、同じ日にホールインワンを達成した。
- 小野が決めた15番の特別賞は1000万円、仁井が決めた9番は600万円。
- 金額はショットの出来ではなく、ホールごとに事前に決まっていた。
三ヶ島かな、 190ヤードの エースで 500万円 キャディーと 折半を 約束したわけ
3行まとめ
- 三ヶ島かなは2022年のエリエールレディスで、予選落ちの危機にあった16番からホールインワンを決め、500万円の特別賞金を獲得した。
- 賞金はシーズン前からキャディーと折半する約束。
- 本人が公表した後、キャディーは攻めのプレーを促すための工夫だったと明かした。
新しい ボールを 惜しんで 使い続けた ホールインワン記念球、 2ホール後に 池へ
3行まとめ
- 高木優奈は2024年のリゾートトラストレディスでツアー初のホールインワンを決め、その記念球を2ホール後に池へ入れた。
- まだ使える球をしまい、新しい球を出すほうがもったいないと、そのままプレーしていた。
- それでも池に入れた10番は、約6.6ヤードのパットを沈めてパーで切り抜けた。