コラムその他
グリーンが 毎日 引っ越す 船で パットへ 渡る 「水上の 14番」
ティーから見えるのは、湖の中に浮かぶ緑の島。そこへ打った後、プレーヤーは船に乗ってパットをしに行く。米アイダホ州のコーダレーン・リゾート・ゴルフコース、14番パー3の話だ。
さらに変わっているのは、島が固定されていないこと。施設の案内によれば、浮島グリーンは水中のケーブルで位置を調整でき、距離が毎日変わる。通常の男性ティーからは約140~170ヤード。ティーやピンだけでなく、グリーンそのものを動かすのである。
乗せたら「パター号」で島へ
施設が公称する島の重さは約2200トン。湖の上にはパッティング面だけでなく、バンカーなども載る。ギネス世界記録は、1991年に完成した約1万5000平方フィートの14番を「世界最大の浮島ゴルフグリーン」として掲載している。この面積をパッティング面だけの広さと読むべきではない。
ショットを終えたプレーヤーを島へ運ぶのは、電動船「Putter(パター)」だ。島でホールアウトし、帰りの船に乗ると記念証明書を受け取れるという。普通なら歩いて向かうグリーンへ、ここでは湖を渡る。その移動までがホールの一部になっている。
施設のプレー案内では、島に乗せる挑戦は最大2回とされ、乗らなければグリーン上にドロップして続ける。ただし、これはこのリゾートの運営案内。一般の競技で池に2回入れたら同じようにドロップできるという規則ではない。
浮かべたままでは済まない
この島は、維持するためにも動かされた。2018年の地元紙取材によると、大規模改修に向けて約2マイル離れた造船所へ運ぶ計画が立てられた。長年の目砂で20万ポンド以上の砂が加わっていたという。芝を手入れする日常の作業が、浮く構造物の重量管理にもつながる。
発案者のデュアン・ハガドーンは同じ取材で、建設と輸送の費用が予想を上回り、実際の費用を先に知っていれば造らなかっただろうと振り返った。一方、完成後の価値は高く評価している。投資の採算を示す数字ではなく、本人の感想として受け取りたい。
コースでは通常、ティーやピンを動かして距離と難しさを変える。コーダレーンでは、目標のグリーンが動く。そして打ち終えた人も船で動く。14番が記憶に残るのは、大きな島が浮いているからだけではない。パットへ向かう道のりまで、いつものゴルフと違うからだ。
3行まとめ
- 米アイダホ州のコーダレーン・リゾートには、湖に浮かぶグリーンを毎日動かし、打った後は船で渡る14番パー3がある。
- 施設によると島は約2200トン。
- 通常の男性ティーからの距離は、位置によって約140~170ヤードに変わる。
出典:cdaresort.com(2) / guinnessworldrecords.com / cdapress.com
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