公表資料・業界調査 · 2026年10月30日公開
ゴルフコンペ・アマ大会・景品販売の業界調査
幹事代行、主催大会、景品販売。それぞれの料金と仕事、参加者数の変化、キャンセルや賞品の扱いまで、公表資料から調べた。

企業コンペ、主催競技、景品販売の範囲
今回の対象は、社内・取引先・サークル等のコンペ運営受託、参加者募集型のアマチュア大会、景品の販売・手配。プロツアーの興行収入や放映権は前の調査に譲り、ゴルフ場のプレー売上もコンペ業者の売上へ足していない。
同じ事業者が運営、販売、協賛企画を兼ねることがある。商品の売買代金と、景品の選定・配送を手配する料金は区別した。全国のコンペ代行専業市場を示す連続統計は確認できず、料金と個社の開催規模から調べた。
コンペに関わる4つの商売
| 仕事 | 主な支払人 | 売るもの |
|---|---|---|
| 運営受託 | 主催企業・幹事 | 準備と当日の作業 |
| 主催大会 | 出場者・協賛企業 | 出場機会、競技運営、協賛企画 |
| 景品販売 | 幹事・主催者 | 商品、目録、パネル等 |
| 予約相談 | サービスごとに異なる | 会場探しと予約調整。手数料の負担条件は別途確認 |
会費を集めて精算する例
運営会社に払う料金の例
株式会社イーコンが運営するゴルフィクスは、開催日までの日数で料金を分ける。61日前以上の基本3万3,000円、60〜31日前4万4,000円、30〜15日前5万5,000円、14日前〜前日は7万7,000円から。いずれも表示は税込で、5組までの基本料金だ。
6組以上の追加、コース未定時の選定、現地司会、景品手配などは別欄にある。元HTMLは本文がないアプリ枠だったため、編集部が公式サイトを実ブラウザで開き、料金欄を表示した状態の文章を保存した。料金表の『から』を固定額とせず、依頼時期と組数を条件に付けた。
資料 [7]
依頼期限で変わるゴルフィクスの料金
| 依頼時期 | 5組まで | 6組目から1組 |
|---|---|---|
| 61日前以上 | 33,000円 | 5,500円 |
| 60〜31日前 | 44,000円 | 7,700円 |
| 30〜15日前 | 55,000円 | 11,000円 |
| 14日前〜前日 | 77,000円〜 | 個別調整 |
8組なら、基本料と追加組だけでこの金額
| 項目 | 円・税込 |
|---|---|
| 61日前以上 | 49,500 |
| 60〜31日前 | 67,100 |
| 30〜15日前 | 88,000 |
もう一社の公開料金には、別ページとの差があった
SINCOPEの丸投げコンペAgentの主要ページは、個人向け1万5,000円から、事前手配中心のビジネス2万5,000円から、当日サポート付き5万5,000円からを掲げる。賞品料金や交通費は別途という条件がある。
同社の別の案内ページには、事前手配2万7,500円、当日対応付き5万7,500円など異なる表示があり、主要ページでは税区分の記載も確認できなかった。どれかを勝手に最新価格と認定せず、ページの表示例として記録した。比較相手として出てくる匿名A社・B社の金額は、独立に確認できないため比較表から外した。
8組の依頼で計算すると、基本料金との差が分かる
早割の5組分3万3,000円に、追加3組×5,500円を足すと4万9,500円。通常依頼なら4万4,000円+3組×7,700円=6万7,100円、お急ぎなら5万5,000円+3組×1万1,000円=8万8,000円となる。
これは同じ料金表を使った計算で、同じ会社の確定見積りではない。現地司会、景品、交通費、コース選定の条件を足すと総額はさらに変わる。景品10万円を手配する例では、5%の5,000円が最低料金5,500円を下回るため、表示通りなら最低料金を使う。
資料 [7]
景品総額5%でも、最低料金がある
| 景品総額を仮定 | 5%の計算額 | 最低料金を反映 |
|---|---|---|
| 50,000円 | 2,500円 | 5,500円 |
| 100,000円 | 5,000円 | 5,500円 |
| 200,000円 | 10,000円 | 10,000円 |
会費を集める方法と、会計の窓口
GDOの幹事向け説明は、参加費だけを幹事が徴収しプレー費を各自精算する方式と、一括徴収する方式を示す。追加飲食、昼食の差額、練習代などを誰が負担するかも案内へ書く必要がある。
大会主催者へのエントリーフィ、コースへ支払うプレーフィ、社内コンペのパーティ・景品向け会費は、同じ参加費と呼ばれても対象が違う。何を含む数字なのかを料金表へ併記した。
同じ参加費でも、含むものが違う
| 項目 | 主な支払い先 | 対象 |
|---|---|---|
| エントリーフィ | 大会主催者 | 競技への参加・運営 |
| プレーフィ | ゴルフ場 | プレー、カート等の所定条件 |
| コンペ会費 | 幹事・主催者 | パーティ、景品等 |
| 追加注文 | コース等 | 昼食差額、飲物、練習代など |
40人が会費5,000円を払う仮定
| 項目 | 円 |
|---|---|
| パーティ | 60,000 |
| 景品 | 80,000 |
| 運営代行 | 55,000 |
| 雑費 | 5,000 |
人数減少で、固定費の負担が残る
40人×5,000円=20万円から、パーティ6万円、景品8万円、代行5万5,000円、雑費5,000円を払う仮定を置いた。コース代は各自精算とした。実在コンペの収支や業者の原価率ではない。
30人へ減り、パーティ代だけを1人1,500円へ連動させると、支出は18万5,000円で3万5,000円不足する。景品を発注した後か、まだ変えられる時期かで不足額は違う。主催企業の補助、協賛品、追加会費を最初から見込む場合も、その金額を別欄に置く。
30人へ減ったとき、固定費が残る
| 項目 | 40人 | 30人 |
|---|---|---|
| 会費収入 | 200,000円 | 150,000円 |
| パーティ | 60,000円 | 45,000円 |
| その他支出 | 140,000円 | 140,000円 |
| 収支 | 0円 | −35,000円 |
主催大会の規模を複数年で追う
ゴルフライフの2025年版大会概要資料38ページは、2014〜2023年の年間参加者数を掲載する。数値ラベルが読める2014年574人、2019年1.2万人、2023年3.5万人を採用し、ラベルのない年はグラフの高さから数字を作っていない。
同じ資料の延べ15万1,445人、3,570開催日、348コースは累積の開催実績である。年間の値と足し合わせなかった。年間人数の重複除外方法は記載がなく、同じ人の複数出場が何回あるかは確認できない。
資料 [1]
ゴルフライフの年間参加者数の公表値
| 項目 | 人 |
|---|---|
| 2014年 | 574 |
| 2019年・約 | 12,000 |
| 2023年・約 | 35,000 |
GDOが公表した参加実績と、方式の変更
GDOは2024年4月の発表で、2005年から主催競技を開催し、2023年度の延べ参加者は3,081人だったと公表する。ゴルフライフの年間値とは主催、方式、開催範囲が違うため、合算して国内大会市場にはしなかった。
2024年度には、ダブルスの方式をスクランブルからフォアボールへ変更し、練習場のバーチャル9ホール予選を全国5会場で設けた。2025年概要でも18ホール、9ホール、レンジの区分と異なる参加料を確認できる。人数だけでなく、参加できる競技と会場の変化がある。
2024年度の料金改定を発表した理由
ゴルフライフの2023年12月告知は、2024年度から1人税込1,000円の参加料改定を示す。理由として、資材、諸経費、人件費の増加を挙げ、従来の効率化や参加賞の見直しにも触れる。
同じ告知には新規エントリー向け1,000円引きキャンペーンもある。全ての参加者の実支払額が一律1,000円増えた実績とは扱わない。現在の料金を過去年の参加人数へ掛ける売上推計も、割引、欠席、参加区分、対象期間がそろわないため行っていない。
資料 [2]
大会参加料改定と、対象の時期
| 時期 | 公表内容 |
|---|---|
| 2023年12月 | 運営コスト増により料金改定を告知 |
| 2024年度から | 1人あたり1,000円税込の改定 |
| 同時に案内 | 新規エントリーの1,000円引きキャンペーン |
当日運営で人が担う仕事
代行サービスには、受付、参加者確認、集金、遅刻対応、開会式、写真、スコア集計、受賞者確定、表彰式などが並ぶ。ゴルフ場のフロントやマスター室が行う通常業務と、主催者が決める競技・表彰の判断は同じではない。
大会ルールの説明、スタート、進行、競技後の確認は、発注書の担当欄へ具体的に書く。司会者、カメラマン、プロの同伴やレッスンなどは追加企画となる場合がある。現場へ来る人数も費用へ影響する。
準備から当日、精算までの担当
開催前
会場・日程、案内、申込、組合せ、景品、支払い条件
当日朝
受付、集金、欠席・遅刻対応、ルールと進行の案内
プレー中・終了後
進行、集計、順位、表彰、景品の受渡し
開催後
精算、領収書、写真・名簿の引継ぎ、次回対応
景品店の売価と、景品手配料
景品パークの幹事向け説明は、参加費からパーティ等の費用を引いた額を景品予算へ充てる方法を紹介する。目録・パネル型は当日に現物を運ばずに済み、受賞者が後から商品を受け取る商品がある。
商品代だけでなく、何点分か、包装、パネル、送料、引換条件を確認したい。代行会社が別に請求する選定・手配料と、店の商品価格は同じものではない。商品セット価格から肉や家電の通常店頭価格を引いただけでは、業者の利益は出せない。仕入れ、配送、資材、返品や引換対応の費用が非開示だからだ。
協賛品と企業の予算は、誰の負担か
ゴルフライフは企業のセールスプロモーションやスポンサー型大会の企画を事業として掲げる。SMART GOLFの2026年バーチャル大会告知も、ゴルフ5やメーカーの協賛品を示している。
参加者が払う会費以外に、主催企業の補助、広告協賛、商品の提供などがある。ただし現物協賛は、そのまま現金収入ではない。商品を受け取ることと、スタッフや会場への支払いに使える現金が増えることを分けて予算に記録する。
2026年にはLINE受付と屋内コンペもある
GRIDGE CUP2026は、代表者の公式LINE登録を必須とし、入金確認、組み合わせ、変更、キャンセルをLINEで扱う。予選エントリーフィ9,900円と会場のプレーフィを別項目で説明する。
SMART GOLFの大会は、2026年1月の期間内に店舗のシミュレーターで参加する形式を告知し、1,000人規模を掲げた。これは開催前の規模の表現で、達成した参加実績ではない。屋外大会の売上へ足さず、新しい開催方法の事例にした。
予約相談サービスと、当日代行の違い
楽天GORAのコンペデスクは、FAQで10組37名以上、希望日2〜6か月先などの条件を掲げる。案内するプレー料金はビジター料金とし、メンバー料金等は適用されないと説明する。会員が幹事をするときは見落としやすい条件だ。
コース選びと予約の相談ができることは、当日受付・景品・司会まで付く証拠にはならない。予約サービスの紹介手数料やコース負担を今回の公開FAQからは確認できず、代行会社の公開基本料と同じ収入項目にはしていない。
資料 [10]
予約相談と当日代行は、提供内容を確かめる
| 確認項目 | FAQの条件 |
|---|---|
| 依頼規模 | 10組37名以上 |
| 開催希望日 | 2〜6か月先 |
| 会員が幹事の場合 | 案内はビジター料金。メンバー等の料金は適用されない |
| 当日対応 | 公開FAQだけで受付・景品・司会の付帯を認定しない |
雨天中止では、3つの精算が残り得る
ゴルフィクスは、コースのクローズについてコース規定に従い、代行料の返金は同社規約を参照するよう案内する。GRIDGE CUPも参加料は原則返金しない旨とキャンセル方針へのリンクを掲載する。
コースの営業中止、主催者の自主中止、個人の欠席は、同じ扱いとは限らない。発注済み景品、派遣予定スタッフ、コース予約のそれぞれで、人数確定日、返金、延期、配送先変更を確認する。『雨なら全部無料』とは書けない。
アマチュアの賞金と賞品のルール
R&Aのアマチュア資格規則3は、スクラッチ競技では1競技あたり10万円以下の賞を、賞金を含めて受け取れるとする。一方、ハンディキャップ競技では賞金を受け取れず、その他の賞にも10万円以下という限度がある。例外や競技の扱いは規則本文の条件を確認する。
JGAは2025年1月、契約するスポンサーが主催・協賛する競技の成績に対する報酬についても、2025年4月1日以降に締結する契約・合意へ賞の限度額を適用すると告知した。景品以外の名目で払えば制限を外せるという説明にはしなかった。
次の幹事に渡すものと、今回残った数字
代行会社の仕事には、次回用の参加者データの保存を含む場合がある。参加者へ案内した利用目的、主催者へ返すファイル、保存期間、委託終了後の扱いを確認する。写真の利用条件や、受付・決済サービスとの分担も対象になる。
全国の企業コンペ開催数、参加者数、景品市場のゴルフ分だけの売上、代行会社の専業利益は今回確認できなかった。各社の開催実績や公開料金を全国市場へ膨らませず、次回も比較できるよう、日時、人数、作業範囲、会計項目を残した。
元数値と調査方法
資料と取得方法
企業公式のサービス案内、料金表、主催者の大会資料、R&AとJGAの規則を使用した。企業の開催実績と、開催予定・目標を区別する。直接取得できないGDOの一部ページは、公式Web抽出を確認した記録を保存。ゴルフィクスは実ブラウザの料金表示を保存した。
参加者数の年と集計対象
ゴルフライフの参加者数は2025年資料に掲載された2014〜2023年の実績。ラベルで明示された年だけ採用した。約1.2万人、約3.5万人は丸め値。年間値の重複除外方法は未記載、累計実績は延べ人数。GDOの2023年度延べ参加者と合算しない。
料金と計算条件
料金は2026年10月30日の確認表示を使用。税込税別、『から』、組数、依頼期限、当日対応、景品代、交通費等を注記する。同じ会社で別ページの価格が異なる場合、勝手に最新価格へ統合しない。人数・予算の例は全て仮定計算。
法令・競技上の規則と事業の区別
賞金・賞品はR&AとJGAのアマチュア資格規則を参照した。大会ごとの要項、例外、適用条件を本文の短い表で全て代替するものではない。運営会社の宣伝にある集客効果やリピート率は、方法を確認できないため実証値として採用しなかった。
未確認事項
全国のコンペ市場の売上、専業者の利益率、景品の仕入原価、予約サービスの紹介手数料は未確認。公開料金と契約件数を掛けて市場規模を作らず、景品の売価と小売価格の差を利益と呼ばない。
集計データ
出典・参考資料
- ゴルフライフ 大会概要資料Ver5・年間参加者と開催実績 [1] · 2026年10月30日確認
- ゴルフライフ 2024年度エントリーフィ改定 [2] · 2026年10月30日確認
- GDO2024主催競技の募集・2023年参加実績 [3] · 2026年10月30日確認
- GDO2025シングルス大会概要 [4] · 2026年10月30日確認 · 公式ページのWeb抽出を確認。元HTMLの直接取得は403。
- GDOコンペ幹事マニュアル [5] · 2026年10月30日確認 · 公式ページのWeb抽出を確認。元HTMLの直接取得は403。
- GDOショップ 景品予算の説明 [6] · 2026年10月30日確認 · 公式ページのWeb抽出を確認。元HTMLの直接取得は403。
- ゴルフィクス 公開料金とサービス [7] · 2026年10月30日確認 · 公式サイトの実ブラウザ表示を保存。初期HTMLは本文のないアプリ枠のみ。
- 丸投げコンペAgent 公開料金と作業 [8] · 2026年10月30日確認
- 丸投げコンペエージェント 運営会社と発注条件 [9] · 2026年10月30日確認
- 楽天GORA コンペデスクFAQ [10] · 2026年10月30日確認
- 景品パーク ゴルフコンペの予算説明 [11] · 2026年10月30日確認
- R&Aアマチュア資格規則3 賞 [12] · 2026年10月30日確認
- JGA2025年告知 スポンサー主催競技の報酬 [13] · 2026年10月30日確認
- SMART GOLF発表 GOLF5 CUP2026 [14] · 2026年10月30日確認
- ゴルフライフ 会社事業 [15] · 2026年10月30日確認
- GRIDGE CUP2026 申込方法と参加費 [16] · 2026年10月30日確認