ゴルフ百科事典

クラブを替えた直後の数ラウンドだけスコアが悪くても、そのクラブが合っていないと判断していい?

クラブ適合・再現性

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まず答え

数ラウンド悪かっただけでは、合っていないと断定しない方が安全です。クラブ仕様への反応には個人差があり、別の日では同じ仕様差の効果量が変わることもあります。新クラブと旧クラブを同じ条件で打ち比べ、・散らばり・キャリーなどが複数回一貫して悪いかを確認してから判断します。

詳しい解説

クラブを替えた直後にスコアが落ちても、その数ラウンドだけで「このクラブは合っていない」と決めるのは早すぎる場合があります。ラウンドのスコアにはクラブ以外にも、コース、風、ライ、パット、体調、その日のスイングなど多くの要因が混ざるためです。

用具の違いに対する反応も、毎回まったく同じとは限りません。Turnerらの研究では、熟練ゴルファーが慣性モーメントの異なる3本のドライバーを別日に3回テストしたところ、慣性モーメントを増やすと平均ではクラブ・ボール速度が下がる傾向は再現しましたが、個人ごとのには大きなばらつきがありました。研究者も、用具効果を判断するときは日をまたいだ再現性を見る重要性を示しています。

また、Osisらの研究では、シャフト剛性を変えたとき、ゴルファーがダウンスイング終盤の動きを変えて対応していることが観察されました。これは、新しいクラブに対する打ち方が完全に固定されたものではなく、用具特性への適応が起こり得ることを示します。ただし、この研究から「何ラウンド使えば慣れる」といった固定期間を決めることはできません。

判断するときは、スコアだけでなく、①旧クラブと新クラブを同じ日に打ち比べる、②平均キャリーと左右・前後の散らばりを見る、③打点やミスの方向が繰り返し同じ悪化を示すか確認する、④1日の良し悪しではなく複数回で傾向を見る、の順が分かりやすいです。

新クラブで数ラウンド続けて悪くても、旧クラブへ戻すと同じ条件で明確に改善し、その差が複数回繰り返されるなら「合っていない」可能性は高まります。反対に、スコアだけ悪くショット指標は変わらないなら、クラブ以外の要因も切り分けます。