標高が 高くても 寒い 日は、 高地で 伸びる 分と 低温で 落ちる 分を 相殺して 考えていい?
高地・低温/飛距離補正
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まず答え
単純な足し引きにはしない方がいいです。高地では空気が薄くなってキャリーが伸びやすい一方、低温では空気密度が上がり、さらにボール自体が冷えると初速も下がることがあります。標高と気温は同時に空力へ効くため、固定の補正率を相殺するより、その日の条件をまとめて補正します。
詳しい解説
高地と低温は、飛距離へ反対方向に働くことがあります。標高が上がると一般に気圧と空気密度が下がり、ボールが受ける抗力が小さくなるため、同じ打ち出し条件ならキャリーは伸びやすくなります。一方、気温が下がると空気密度は高くなり、飛行中の減速が大きくなる方向に働きます。
ただし「高地で+6%、寒さで-3%だから差し引き+3%」のような固定計算は粗すぎます。TrackManの飛行モデルでも、標高と気温を別々の固定補正ではなく、指定した高度と温度を含む条件で弾道を再計算します。空気密度による抗力・揚力の変化は、ボール初速、打ち出し角、スピン、飛行時間でも影響の大きさが変わるからです。
さらに寒さには、空気だけでなくボール温度の影響もあります。Carlssonらは、4℃・18℃・32℃・46℃に24時間置いたボールを同一のエリートゴルファーが打つ実験で、18℃・32℃の群が4℃・46℃よりボール初速とキャリーで高い値を示しました。つまり寒冷時は、空力だけでなくインパクト直後の初速側にも差が出る可能性があります。
実戦では、まず普段のキャリーを基準に、現地の標高と気温を反映した弾道補正を使い、そのうえで風、打ち上げ・打ち下ろし、当日の自分のクラブ速度やボール温度を確認します。高地と寒さが同時にある日は、互いに一部打ち消し合うことはあっても、固定率を単純に相殺して番手を決めない方が安全です。