ゴルフ百科事典

同じスイングでも、SNS動画の撮影角度や編集で良く見えたり悪く見えたりする?

動画撮影・スイング評価

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まず答え

あります。2D動画は3次元の動きを1枚の平面へ投影するため、カメラの位置や高さが変わるとクラブや身体の見える角度も変わります。さらに切り取る瞬間や再生速度が違えば印象も変わるので、SNS動画の見た目だけでスイングの良し悪しを断定しない方が安全です。

詳しい解説

同じスイングでも、撮影条件が違えば「クラブが寝て見える」「上体が起きて見える」「手元が外に見える」といった印象は変わり得ます。理由は、実際のゴルフスイングが3次元の動きなのに対し、一般的な動画はその動きを2次元へ投影しているからです。

同じ棒の投影例です。棒がある平面を正面から見る場合と、その面を鉛直軸まわりに60度斜めから見る場合で横成分が変わります。ゴルファーや特定のクラブ動作を再現しておらず、見た目の傾きを実際の三次元角度と同一視しないための図です。

2D動作解析の研究では、カメラの向きが測定結果へ影響することが確認されています。Kinoveaを使った検証では、カメラが動作面に対して正面に近い条件と斜めの条件で誤差が変わり、3次元方向へ外れる動きほど2D角度の誤差が大きくなりました。つまり、同じ動作でもカメラの位置がずれると、画面上の線や角度は同じには見えません。

ゴルフスイングを2D動画で分析した研究でも、高速度カメラを使い、決められた条件で撮影してクラブ角度やスイング時間を評価しています。2D動画は条件をそろえれば有用ですが、「どこから撮っても同じ見え方になる」測定方法ではありません。

SNS動画では、さらに編集の影響があります。トップやインパクトなど都合のよい1コマだけを止める、スロー再生にする、前後を切る、画面を拡大・傾ける、といった編集で視聴者が注目する部分は変わります。編集自体が悪いわけではありませんが、動き全体や球の結果を見ずに一場面だけ比較すると評価を誤りやすくなります。

比較したいなら、同じ人を同じカメラ位置・高さ・距離・倍率・で撮り、正面または後方など目的に合った視点を固定します。そのうえで複数球と実際の球筋を合わせて見る方が、SNS上の見栄えだけを比べるより信頼できます。

したがって、動画で「きれいに見える」ことと、実際の3次元動作や打球性能が良いことは同じではありません。