ゴルフは、 メンタルヘルスに 良いと 言い 切れる?
社会・コミュニティ
まず答え
「心の健康を支える可能性がある」とは言えますが、誰にでも必ず良い、精神疾患を予防・治療できる、とまでは言えません。運動、人との交流、集中する時間などが良い方向に働く例がある一方、ラウンド後に疲労や不快な気分が増えた研究もあります。
詳しい解説
ゴルフには、歩くなどの身体活動、人との交流、屋外で過ごす時間、1打に集中する時間があります。こうした要素が心の健康を支える可能性はありますが、「ゴルフをすればメンタルヘルスが良くなる」と一律には言えません。
2019年の「Golf as Therapy」研究では、精神的な問題または物質使用の問題を抱える12人への個別面接を分析し、参加者は社会的な居場所、集中のしやすさ、日常活動の改善、精神症状の負担軽減などを語りました。ただし、12人の質的研究であり、ゴルフそのものに治療効果があると証明する研究ではありません。
2024年の障害のあるゴルファー171人・24か国の調査では、多くの参加者がゴルフは身体・精神の健康や生活の質に良い影響があると自己評価しました。また、コロナ禍でゴルフ回数や同伴者が減った時期には、健康や生活の質への悪影響を感じた参加者も多くいました。一方、この研究も自己申告で、ゴルフをしない人との無作為比較ではありません。
さらに、34人の高齢男性ゴルファーを18ホールの前後で比べた2005年の研究では、ラウンド後に怒り・抑うつ気分・疲労の自己評価スコアが上がり、活力のスコアが下がりました。全体の気分状態は良好だったものの、ゴルフがその日の気分を必ず改善するわけではないことも示しています。
したがって、現時点で安全な言い方は「ゴルフは心の健康を支える活動になり得るが、効果には個人差があり、精神疾患の治療そのものではない」です。楽しさ、疲労、競技ストレス、人間関係などで逆に負担になる場合もあります。