ゴルフ場の 持続 可能性は、 水や 電気の 削減量だけで 評価できる?
持続可能性評価
まず答え
できません。水や電気の削減は重要な資源効率の指標ですが、持続可能性には自然環境の保全、資材・廃棄物、気候への対応、地域社会との関係なども含まれます。単一の使用量ではなく、複数分野を継続して見る必要があります。
詳しい解説
水使用量や電力使用量は、ゴルフ場の持続可能性を確認するうえで分かりやすい指標です。削減できれば、環境負荷だけでなく運営費の低減にもつながる場合があります。しかし、その2つだけで施設全体を「持続可能」と評価することはできません。
GEO Foundation for Sustainable Golfの施設向け基準は、持続可能なゴルフ場運営を「自然を育むこと」「資源を保全すること」「地域社会を強くすること」など複数の領域で評価します。資源には水やエネルギーだけでなく、資材、廃棄物、汚染予防などが含まれ、自然分野では生息地や植生、土壌、水環境なども対象になります。
さらに、電気使用量が減っても、その代わりに別の燃料や資材の使用が増えれば、全体の環境負荷が下がったとは限りません。水を減らしすぎて芝の健全性を損ない、修復のために追加の資材や作業が必要になる場合もあります。数字は単独で見るより、他の影響と合わせて読む必要があります。
社会面も別の軸です。地域との関係、雇用、安全、ゴルフへのアクセス、施設が地域へ提供する価値などは、水・電気の使用量だけでは表せません。認証制度でも、こうした環境面と社会面を合わせて確認する設計になっています。
したがって実務では、水・電気を重要な指標として追いながら、それだけを総合点にしません。自然、資源、気候、地域社会などを分けて測り、改善が別の分野で新しい負荷を生んでいないかも確認する方が、持続可能性を正しく評価できます。