ゴルフ百科事典

実在コースをシミュレーターに再現すると、傾斜やライまで実コースと同じにできる?

実在コース・シミュレーター再現

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まず答え

地形データや景観はかなり近く再現できますが、足元の傾斜や芝・ラフ・砂のライまで実コースと完全に同じにはできません。可動床や複数の素材で近づける機種はありますが、再現できる範囲には限界があります。

詳しい解説

ゴルフシミュレーターでいう「実在コースの再現」には、画面上の地形・景観を再現することと、プレーヤーの足元やボールの接地条件まで再現することの二つがあります。この二つは同じではありません。

シミュレーターの画面にコース地形が再現されても、平らな打席の足元がその傾斜になるわけではありません。可動打席は傾斜を体感する補助になりますが、芝・砂・地面の硬さ等まで実コースと同一になるとは限りません。図は表示と実際の床を分ける概念で、特定製品の実寸や計測精度を示しません。

TrackManは、実在コースをレーザー計測や写真などでデジタル化し、ホール形状、起伏、景観を仮想コースとして再現しています。これにより、ティーからグリーンまでの位置関係や大きな高低差、ハザード配置などは実コースに近い形で画面上へ反映できます。

一方、実際のショットでは、ボールが左足上がり・つま先下がりにある、深いラフに沈んでいる、砂が硬い・軟らかい、といった足元と接地条件が球筋へ影響します。一般的な平らな打席では、画面上に傾斜が表示されても、プレーヤー自身は平らな場所から打つことになります。

GOLFZONなど一部のシステムは、可動する打席を傾けて上り・下り・つま先上がりなどを近似し、ラフやバンカーを想定した異なる打席素材も用意しています。こうした装置を使えば物理的なライへ近づけられますが、実際の芝の密度、地面の硬さ、砂の深さ、濡れ、足場の不規則さまで完全に一致させるものではありません。

また、同じ傾斜角でも、実コースでは足元とボール位置の細かな凹凸が毎回違います。シミュレーターの可動床は限られた範囲と方向で傾斜を作るため、自然地形の連続した不規則さをそのまま再現することはできません。

したがって、実在コースのシミュレーションは、コース攻略や距離・方向の予習には有用ですが、『現地とまったく同じライから打てる』とは考えない方が正確です。画面上の地形再現と、足元・接地条件の物理再現を分けて評価します。