ゴルフ百科事典

グリップを太くしたら、同じシャフトでも「合う・合わない」の評価は変わる?

用具フィッティング・グリップ径

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まず答え

変わる可能性があります。シャフト自体の硬さや設計は同じでも、グリップの太さが変わると指の巻き込み方や握りやすさ、クラブの動かし方が変わり、速度・・散らばりなどの結果が変わる人がいるためです。シャフトだけの評価ではなく、実際に使うグリップを含む完成クラブで再確認します。

詳しい解説

グリップを太くしても、シャフトそのものの曲げ剛性や設計値が変わるわけではありません。ただし、フィッティングでいう「合う・合わない」はシャフト単体の物性ではなく、そのクラブをゴルファーがどう動かし、どんな弾道と散らばりが出るかで判断します。そのため、グリップ径が変われば同じシャフトでも評価が変わる可能性があります。

同じシャフト外径に異なるグリップ外径を設けた架空の断面例です。実製品の肉厚・テープ・内径公差、手指の配置を再現しません。径から筋活動、フェース向き、打球の変化を決める図ではありません。

15人の右打ち男性ゴルファーが7番アイアンで3種類のグリップサイズを打ち比べた研究では、3サイズ間で前腕筋の活動に有意差は確認されませんでした。一方、アンダーサイズではクラブヘッド速度が有意に高くなりました。少人数の研究なので全員へ一般化はできませんが、「グリップサイズを変えてもクラブの動きは必ず同じ」とは言えない結果です。

の公式サイズガイドも、手の大きさだけでなく、上側の手で握ったときに指先が手のひらの付け根へ軽く触れる程度を基準の一つにしています。指が深く巻き込むなら小さすぎ、届かないなら大きすぎる可能性があり、サイズの中間はテープの巻き数で微調整できます。つまり、グリップ径は手とクラブの接点そのものを変える仕様です。

ここで「太いグリップなら必ず手首が使えなくなる」「必ず左ミスが減る」といった固定則にはしません。上記研究でも筋活動は3サイズで有意差がなく、反応には個人差があります。また、サイズ違いの市販グリップは重量まで変わる場合があるため、交換後の振り感の変化を太さだけの効果と断定しないことも重要です。

実際のフィッティングでは、シャフト候補を決めた後でも、最終的に使うグリップ径へ合わせて複数球を打ち、クラブヘッド速度、、打点、出球、曲がり、散らばり、握りやすさをもう一度確認します。太さだけを検証したいなら、できるだけ同じヘッド・シャフト・長さ・近いグリップ重量で比較します。『シャフトは同じだから評価も同じ』ではなく、グリップまで含めた完成クラブとして適合を見るのが実用的です。