非会員の 利用や 外来客を 増やすと、 会員の 予約しやすさや 満足度を 損なうことがある?
会員制度・予約容量
まず答え
あります。コースの受入枠が同じまま外来客やゲストのラウンドを増やせば、会員が使える枠が減り、希望時間を取りにくくなることがあります。ただし、閑散時間への誘導やゲスト枠の制御で、収益と会員の利用しやすさを両立できる場合もあります。
詳しい解説
あります。ゴルフコースの1日に受け入れられる組数には限りがあるため、同じ時間帯に外来客やゲストの利用を増やせば、その分だけ会員が使える枠と競合する可能性があります。
NGCOAは、プライベートクラブで適正な会員数を考える際、単純な人数ではなく、会員1人あたりのラウンド数、ゲストやイベントのラウンドを含む総利用量、コースの収容力、そしてクラブが約束したい「コースへのアクセス」を合わせて見る必要があると説明しています。混雑を抑えて予約しやすい体験を価値にしているクラブほど、許容できる総ラウンド数は低くなります。
実際、NGCOAが2020年の混雑期を振り返った記事では、ティーシートが満杯になったクラブで、会員の利用枠を確保するためゲストプレーを大きく制限した例が紹介されています。これは、外来・ゲスト利用と会員の予約アクセスが、混雑時間帯には同じ有限の枠を取り合うことを示す実務例です。
ただし、外来客を増やすこと自体が悪いわけではありません。ゲストフィーは収益になり、将来の会員候補との接点にもなります。問題は「何人受け入れるか」より、「どの時間帯に、どの枠まで受け入れるか」です。
運営では、会員の予約成功率、人気時間帯の空き、待ち時間、予約できなかった件数、時間帯別の稼働率、ゲスト比率、会員満足度を一緒に見ます。そのうえで、人気時間帯は会員優先、ゲストは閑散時間へ誘導、曜日や時間帯ごとに上限を置く、といった調整ができます。
したがって、外来客増加の評価は売上だけでは不十分です。追加収益が増えていても、会員が『以前より予約できない』と感じるなら、クラブの本来の会員価値を削っている可能性があります。反対に、余っている時間帯を使って外来客を受け入れるなら、会員体験をほとんど損なわず収益を増やせる余地があります。