スタート間隔を 広げても、 プレーが 遅いままなのは なぜ?
プレーペース・収容能力
まず答え
スタート間隔を広げても、コース内で各組が通過できる間隔より短ければ渋滞は残ります。特定ホールの待ち時間、コース設定、プレーヤー行動などで「コース内の流量」が低いままだと、入口だけ広げてもラウンド時間は十分に短くなりません。
詳しい解説
スタート間隔を広げることは、詰まりを減らす有力な方法ですが、それだけで必ずラウンドが速くなるわけではありません。重要なのは、1番ティーから送り出す間隔と、コース内で各組が実際に通過できる間隔が釣り合っているかです。
USGAがランチョ・パークで行った調査では、予定されたスタート間隔を広げることでスタート前の遅れは改善しました。しかし、18番を終える組同士の間隔、つまりコース内の実際のサイクルタイムはスタート間隔より長いままで、ラウンド時間は日中になるほど伸び続けました。
仕組みは道路の渋滞と似ています。たとえば8分間隔で組を入れても、コース内では平均10分に1組しか通過できない場所があれば、その差が後ろへ積み重なります。USGAも、理想のスタート間隔はコースとプレーヤー次第で、コースへ入れる流量とコース内を流れる流量を合わせる必要があると説明しています。
遅くなる原因には、長いパー3や2打目を待ちやすいパー5、難しいホール、ティー位置やホールロケーション、プレーヤーに合わないティー選択、球探し、カート運用などがあります。こうしたボトルネックが残っていれば、スタート間隔を少し広げても、そこで再び組が詰まります。
そのため改善では、平均ラウンド時間だけでなく、ホールごとの通過時間と組間隔を測り、どこで流れが遅くなるかを特定します。入口の組数がコース容量を超えているならスタート間隔を広げる意味がありますが、局所的な遅延が主因なら、そのホールの設定や運用も同時に直す必要があります。
つまり、スタート間隔は「入口の調整」で、プレーペースは「コース全体の流れ」です。両方が合って初めて、待ち時間とラウンド時間が安定します。