ゴルフ百科事典

ゴルフボールの塗装が厚すぎたり摩耗したりすると、ディンプルの空力に影響する?

ゴルフボール製造工学

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まず答え

はい。塗膜が厚すぎたり不均一だと、ディンプルが実質的に浅くなったり深さが不揃いになったりして、弾道へ影響することがあります。表面摩耗もディンプル形状を変えるほどなら影響し得ますが、軽い擦り傷だけで飛距離が何ヤード落ちると一律には言えません。

詳しい解説

ゴルフボールの塗装は見た目だけのものではありません。ディンプルは深さ・形・配置まで含めて空気の流れを整えるため、塗膜の厚さや均一性が崩れると、設計された空力形状そのものが変わります。

塗膜はディンプルを含む完成球の表面形状の一部です。図は同じ基材へ塗膜を重ね、垂直方向の厚みをそろえた例と偏った例を対比する局所的な抽象図です。実際の膜厚、曲面法線方向の厚さや塗装工程を再現せず、弾道の曲がる向き・距離も計算しません。色の違いだけで塗膜の厚みや不良を判断する図ではありません。

は自社の製造・研究資料で、塗料を厚く吹きすぎると塗料がディンプル内にたまり、ディンプルが実質的に浅くなると説明しています。同社の例では、浅くなったディンプルは本来の設計より低い弾道につながり得ます。また塗装が不均一だとディンプル深さも不均一になり、ロボット試験でも弾道の一貫性が悪化したとしています。

摩耗や擦り傷についても、表面形状を変えるほど大きければ同じ理由で空力へ影響する可能性があります。ただし、メーカー資料が示す『塗装不良』と、ラウンド中につく軽い擦り傷を同じ大きさの影響として扱うことはできません。傷の深さ、場所、数、の変形量で影響は変わります。

したがって、表面が軽く擦れただけなら直ちに交換必須とは言えませんが、ディンプルが削れた、カバーがえぐれた、塗膜が大きく剥がれて形状が変わった球は、設計どおりの弾道再現性を期待しにくくなります。