グリーンの 土壌は、 粒径組成だけ 見れば 水はけを 判断できる?
土壌・ルートゾーン
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まず答え
いいえ。砂・シルト・粘土の割合は重要ですが、それだけでは不十分です。実際の水はけは、孔隙の大きさと割合、透水性、有機物量、締固め、層構造などでも変わるため、粒径組成と物理性をセットで確認します。
詳しい解説
グリーンの根域では、砂・シルト・粘土がどの割合で含まれるかという「粒径組成」は、水分保持や排水性を考える重要な基礎データです。細かい粒子が多いと水を保持しやすく、粗い粒子が多いと一般には大きな孔隙が増えやすいため、USGAのグリーン造成基準でも粒径分布に範囲が設けられています。
ただし、粒径組成だけで実際の水はけを決めることはできません。USGAは根域材の評価で、粒径分布に加えて飽和透水係数、総孔隙率、空気を保持する孔隙、水を保持する孔隙、有機物量などの物理特性を確認するよう求めています。つまり、同じような粒径分布でも、粒子の詰まり方や有機物の蓄積、締固めなどが違えば、水の通り方は変わり得ます。
既存グリーンではさらに、表層だけに有機物や細粒分がたまる「層」ができることがあります。USGAは、既存グリーンを評価するとき、深さごとの粒径分布と有機物濃度に加えて、浸透速度、孔隙率、保水性などを測ることを勧めています。新しい材料を上から入れる場合も、既存根域との適合性が悪いと層を作り、水の動きを悪化させる可能性があります。
そのため実務では、粒径組成を「水はけの原因候補を読む材料」として使い、最終判断は透水性、孔隙率、有機物、深さ別の土壌状態、現場の排水状況と合わせて行います。「砂が多いから必ず水はけが良い」「粒径分布が基準内だから問題ない」と単独で結論づけるのは避けます。