ゴルフ百科事典

ウェッジの溝を再研磨すると、競技で使えなくなることはある?

溝・競技適合

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まず答え

あります。溝を削り直すこと自体が直ちに違反ではありませんが、再研磨後の溝が幅・深さ・間隔・縁の形状などの用具規則に適合しなければ、そのクラブは競技で使えません。通常の摩耗とは別に、意図して溝を加工したクラブは加工後の状態で適合性を見ます。

詳しい解説

ウェッジの溝は、摩耗したから自由に深く・鋭く削り直してよいわけではありません。R&AとUSGAの用具規則では、溝やパンチマークには幅、深さ、間隔、断面形状、縁の丸みなどの制限があります。

溝の適合性は幅、間隔、深さ、断面、縁などを規定の方法で測って評価します。幅は公式手順のエッジ点で定まり、単なる見かけの開口幅とは限りません。適用仕様はクラブや競技条件などで異なるため、この図だけで適合を判定しません。

重要なのは、自然に摩耗したクラブと、工具で意図的に溝を加工したクラブを分けて考えることです。R&Aは、フェースのマーキングを意図的に変更した場合、たとえば再溝加工を行った場合には、現在適用される溝・パンチマークの仕様に適合する必要があると説明しています。USGAの測定手順でも、使用済みクラブの溝をヤスリや溝加工工具で意図的に変更した場合は、新しいクラブと同様に加工後の溝を測定する扱いです。

そのため、市販の溝削り器で溝を深くしたり、縁を鋭くしたりした結果、規定を超えれば不適合になる可能性があります。反対に、専門業者が加工して規格内に収めたからといって、すべてのクラブで自動的に適合が保証されるわけでもありません。元の設計、加工量、溝の位置によって確認が必要です。

競技で確実に使いたい場合は、自己判断で『少し削っただけだから大丈夫』とせず、クラブの適合状態を確認し、判断が難しい場合は競技委員会やR&A・USGAの用具適合窓口へ確認するのが安全です。つまり、再研磨の可否ではなく、加工後のクラブが規則に適合しているかが基準です。