持続可能な 運営への 投資は、 ゴルフ場の 運営コストを 下げる こともある?
持続可能性・運営コスト
まず答え
あります。水・電力・肥料・薬剤・刈込み・人手を減らせる設備や芝種への投資は、継続的な運営費を下げる場合があります。ただし初期費用は施策ごとに大きく違うため、削減額だけでなく回収期間まで見て判断する必要があります。
詳しい解説
持続可能性への投資は、環境対策だから必ずコスト増になるとは限りません。水や資材、燃料、作業時間を毎年減らせる施策なら、初期費用を払った後の運営費が下がる可能性があります。
USGAが紹介するAtlanta Athletic Clubの事例では、フェアウェイをZeon zoysiagrassへ転換した後、除草剤の年間費用が2万〜3万ドル、肥料が1万〜1万5千ドル削減され、刈込み頻度も週4〜5回から週2回へ減りました。新しい芝は硬く速いプレー条件も提供しており、削減した資源をほかのコース改善へ回せたと報告されています。
水管理でも同様です。USGAの動的散水モデルは、研究地で散水量を年間約10〜15%減らせる可能性を示し、水そのものの費用だけでなく、ポンプ運転などのエネルギー費削減にもつながり得るとしています。一方で、芝の全面転換や散水設備更新のように初期投資が大きい施策もあり、USGA Water Conservation Playbookは施策ごとに費用・期待できる節水量・導入難易度が違うことを示しています。
したがって、判断は「環境に良いか」だけではなく、初期費用、毎年減る水・電力・肥料・薬剤・燃料・人件費、設備や芝の寿命、品質への影響を並べて行います。安価な散水設定の最適化のように早く回収できる対策もあれば、芝種転換のように長期で見る対策もあります。
持続可能な運営への投資は、適切な対象を選べば環境負荷と運営費を同時に下げられますが、すべての施策が採算に合うわけではありません。自コースの水単価・人件費・設備状況で回収期間を計算することが重要です。