ゴルフ百科事典

古い木製クラブは、湿度が低すぎても傷む?

木製クラブ・保存環境

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まず答え

はい。木は湿度が下がると水分を放出して縮むため、古い木製クラブでも過度な乾燥や急な湿度変化は、反り・割れ・接着部や塗膜への負担につながります。高湿度だけでなく「乾かしすぎ」と大きな湿度変動も避け、安定した環境で保管するのが基本です。

詳しい解説

古いパーシモンヘッドやヒッコリーシャフトなどの木製クラブは、高湿度だけでなく、湿度が低すぎる環境にも注意が必要です。木は周囲の相対湿度に応じて水分を吸放出する材料で、乾燥すると寸法が縮みます。

カナダ保存研究所()は、木製支持体について、低湿度で木が水分を失うと収縮し、反りや継ぎ目の開き、ひび割れなどの機械的損傷が起こり得ると説明しています。米国国立公園局の博物館管理資料も、相対湿度の変動によって木材に割れが突然生じる場合があるとしています。

ゴルフクラブは木だけでできているとは限りません。古いクラブには塗膜、接着剤、金属部品、糸巻き、革グリップなど異なる材料が組み合わされていることがあります。それぞれの材料が湿度変化で異なる伸び縮みをすると、接合部や表面仕上げに余計な力がかかります。このため「とにかく乾燥させれば長持ちする」とは言えません。

保管では、暖房器具のすぐ近く、強い直射日光、乾燥風が当たる場所など、急激に乾燥する場所を避けます。逆に高湿度はカビや金属腐食のリスクを上げます。保存資料では安定した中程度の湿度が重視されますが、古いクラブに一律の最適湿度を決める公式規格は確認できないため、希少品や修復歴のあるクラブは保存修復の専門家へ相談するのが安全です。