低ハンデの ゴルファーは、 高ハンデより 静止立位や 重心移動の バランステストも 優れている?
バランス評価・技能差
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まず答え
必ずしも優れているとは限りません。男性52人をハンディキャップ別に比較した研究では、片脚・両脚の姿勢動揺や、重心を目標方向へ移す速度・方向制御に技能群の有意差は確認されませんでした。一般的なバランステストだけでゴルフ技能を判定するのは難しいと考えられます。
詳しい解説
Stemm、Jacobson、Royerの2006年研究では、右打ちの男性ゴルファー52人を、公式ハンディキャップ0〜9、10〜16、17以上の3群に分けました。一般的なバランス能力がゴルフ技能によって違うかを見るため、片脚・両脚で立ったときの姿勢動揺と、画面上の目標方向へ身体重心を移すlimits of stabilityテストを行いました。
結果は、低ハンデ群が一貫して優れているというものではありませんでした。片脚・両脚での姿勢動揺速度、重心移動の速度、方向制御について、3群間に有意な差は確認されませんでした。
この結果から、ゴルフが上手い人ほど静止立位や一般的な重心移動テストも必ず良い、とは言えません。ゴルフスイングでは、クラブと身体が動く中で地面反力や重心・足圧中心を短時間に調整する必要があり、静的または一般的なバランステストとは課題が異なります。
ただし、『ゴルフ技能とバランスは関係ない』という意味でもありません。この研究が測ったのは一般的な姿勢動揺とlimits of stabilityであり、実際のスイング中の動的バランスや傾斜地での姿勢制御までは評価していません。実用上は、片足立ちなどを身体機能の一項目として使いつつ、ゴルフ特有のバランスは実際のスイングやショット結果と分けて評価するのが妥当です。