ゴルフ百科事典

ゴルフでいう「重心移動」って何?

バランス・重心

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まず答え

は、スイング中に身体全体の質量中心(COM)が時間とともにどこへ動いたかを表します。足裏の圧力中心()や左右の荷重割合とは別の量で、COPが大きく動いても身体の重心が同じだけ移動したとは限りません。

詳しい解説

ゴルフでいう重心移動は、身体全体の質量中心(COM)がスイング中にどの方向へ、どれだけ、いつ動いたかを指します。身体の各部には質量があるため、骨盤だけ、頭だけ、腰だけの位置ではなく、全身の質量分布をまとめた位置として扱います。右打ちならリード/トレイル方向だけでなく、つま先/かかと方向や上下方向にも変化します。

ここで最も混同しやすいのが足裏の圧力中心(COP)です。COPは、地面反力の合力が足元のどこに作用しているかを表す位置で、身体そのものの質量中心ではありません。足で地面を押す位置や力の配分を変えるとCOPは素早く動けるため、『左足側へCOPが移った=身体の重心も同じだけ左へ移った』とは限りません。

Smithらの研究では、低ハンデのゴルファー22人がドライバーを打ち、3次元動作計測から身体の重心、2枚のフォースプレートからCOPを求めました。左右方向・前後方向で両者には強い関連がありましたが、移動の大きさ、変化率、にはそれぞれ特徴がありました。つまりCOMとCOPは連動することはあっても、同じ軌跡ではありません。

Choiらはプロ12人、アマ13人、初心者10人でCOMとCOPの位置関係を調べ、両者の距離や変化速度を動的バランスの指標として比較しました。技能差は『重心を動かさないこと』ではなく、動くCOMとCOPの関係をどう制御しているかにも現れました。

実用上、フォースプレートだけを見て『重心が何cm移動した』とは断定しません。身体の重心を知りたい場合は、身体各部の3次元位置と質量モデルなどからCOMを推定し、必要ならCOPと合わせて読みます。重心移動には全員共通の理想量があるわけではなく、クラブ、構え、体格、打ち方によって適切な動き方は変わります。