ゴルフ百科事典

上級者は、ドライバーで6番アイアンより回転のインパルスが大きくなっても、目標線と直角方向の合計インパルスをほぼゼロに保つ?

地面反力・バランス

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まず答え

はい。この11人の高度熟練者では、ドライバーは6番アイアンより回転のインパルスが大きかった一方、目標線と直角方向の合計インパルスはほぼゼロに保たれました。左右脚の力を協調させ、回転を増やしながら横方向の正味の移動を抑えていました。

詳しい解説

Peterson、Wilcox、McNitt-Grayの研究では、高度熟練ゴルファー11人が6番アイアンとドライバーを打ち、左右の脚が作る水平方向の地面反力と、その力による回転・直線方向のインパルスを比較しました。

説明用の純粋な偶力で、実際の両脚の力や研究の波形を再現していません。同じ条件が一定区間続けば線形力積が相殺されても角力積は残り得ます。研究のほぼゼロという結果を全局面で合力ゼロと置き換えるものではありません。

ここでいう回転のインパルスは、身体とクラブを回転させる作用を時間で積み上げた量です。研究では、左右脚を合計した正味の回転インパルスは、6番アイアンよりドライバーで大きくなりました。

一方、目標線と直角方向の正味の線形インパルスは、両クラブともほぼゼロに保たれていました。つまり、ドライバーでより大きな回転作用を作っても、身体全体を横へ押し流すような正味のは左右脚の働きで相殺されていたことになります。研究者は、これが回転を増やしつつバランスを保つ調整の一部だと解釈しています。

クラブを替えたときの調整方法は選手ごとに異なりました。ドライバーでは目標側の脚の水平反力が増え、目標側脚の力の向きがより目標線に沿う方向へ変わる傾向がありました。単に左右どちらかの脚を強く踏めばよいという結果ではなく、両脚の力の大きさと向きを協調させていました。

ただし、対象は高度熟練者11人の横断研究です。『目標線と直角方向を必ずゼロにすれば上達する』『同じ数値を作れば飛距離が伸びる』という練習処方を示した研究ではありません。あくまで、熟練者がクラブ変更時に回転とバランスをどう両立していたかを示す結果です。