ゴルフ百科事典

芝に病原菌がいれば、必ず病害が出る?

芝病害・発病条件

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

いいえ。病原体が存在しても、芝がその病気にかかりやすい状態で、温度・湿度・葉の濡れなど発病に適した環境がそろわなければ、大きな症状が出ないことがあります。病害は「菌がいるか」だけでなく、芝の種類やストレス状態、天候と持続時間を合わせて判断します。

詳しい解説

芝草病害は、病原菌の存在だけで自動的に発生するわけではありません。病原体、感染しやすい芝、発病に適した環境が重なったときに症状が出やすくなります。

発病には病原体、感受性のある芝、好適な環境が時間的に重なることが関わります。殺菌剤と耕種的管理を必要に応じて組み合わせます。三角形の大きさは発病確率を表さず、条件がそろえば必ず被害が出ると断定する図ではありません。

例えばダラースポットでは、原因菌が存在していても、夜間の温度や長い葉面湿潤など発病に適した条件がそろうことで活動が高まります。Pythium blightも、高温・高湿度に加えて葉が長時間濡れた状態が続くと急速に広がりやすくなります。

芝側の状態も重要です。同じ病原体が周囲にあっても、や品種の感受性、、乾燥や過湿、栄養状態、交通などのストレスによって被害の出方が変わります。USGAのtake-all root rotの解説でも、病原体が地下部へ感染していても、地上の症状が表れる時期は天候や芝の生育条件とずれることが示されています。

このため、病害管理では「菌を見つけた=すぐ症状が出る」「薬剤だけで予防する」とは考えません。病原体の種類を正しく確認し、芝の感受性と生育状態、温度、湿度、葉面湿潤、排水などを合わせてリスクを判断します。

同じ褐変や薄化でも、乾燥、栄養、根域障害など別の原因で似た症状が出ます。見た目だけで病名を決めず、必要に応じて診断検査を使うことも重要です。