同じ ゾイシアでも、 品種に よって ディボット跡の 回復速度は 違う?
フェアウェイ・ディボット回復
まず答え
違います。24品種を2年間比較した研究では、Crown・Palisades・Zorroは速い回復群に入り、Meyer・Emeraldは一貫して遅い群でした。ゾイシアだから回復力が同じではなく、ティーやフェアウェイでは品種選びもディボット回復性に影響します。
詳しい解説
ゾイシアグラスは、ゴルフ場のティーやフェアウェイで使われる丈夫な暖地型芝ですが、ディボット跡の回復速度は品種によって同じではありません。
Karcherらの2005年研究では、ゴルフ場のフェアウェイ条件で管理した24種類のゾイシアに、2003年と2004年の2年間にわたって模擬ディボットを作りました。傷を作った当日から完全回復まで定期的に写真を撮り、緑色の芝が占める割合を画像解析して回復を追跡しています。
その結果、Crown、Palisades、Zorroは両年とも速い回復群に入りました。一方、MeyerとEmeraldは一貫して遅い回復群でした。El Toroは2003年には非常に速かったものの、2004年には同じ傾向にならず、年ごとの環境条件でも順位が変わることが示されました。
2011年の別の比較試験でも、バミューダグラスとゾイシアを含む複数品種でディボット回復速度に差が確認されています。Palisadesは速いグループに入り、MeyerやZenithは50%回復までが遅いグループでした。草種名だけでなく、品種レベルで回復性を見る必要があります。
ただし、研究で速かった品種がすべての地域で常に最良とは限りません。回復速度は気温、生育期、施肥、水分、刈高、日照、交通量などにも左右されます。また、芝の選定では冬季の色、病害、耐寒性、葉質、プレー性など他の条件も重要です。
したがって、ディボットが多いティーやフェアウェイでは、『ゾイシアだから回復が遅い・速い』と一括りにせず、その地域に適応する候補の中で品種ごとの回復性も比較するのが合理的です。