ゴルフ百科事典

フェアウェイのディボットは、芝種や品種で回復速度が変わる?

フェアウェイ管理

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

変わります。横に伸びて傷跡へ入り込む力や生育速度が・品種で違うためです。ただし同じ芝でも年や季節で回復日数は変わるので、芝種だけで固定日数は決められません。

詳しい解説

ディボット跡が埋まる速さは、芝種や品種で同じではありません。傷跡へ新しい茎葉を伸ばす能力、ほふく茎や地下茎の生育、気温に対する生育速度などが違うためです。

回復には周囲の茎から広がる経路と種子が発芽する経路があります。どちらを利用するか、回復にかかる時間は芝種・品種・季節・水分などで変わります。プレーヤーが自己判断で種子を追加する指示ではありません。

2022〜2023年にテネシー州で行われた研究では、複数のハイブリッドバミューダグラスとクリーピングベントグラスへ同じ装置でディボットを作り、被覆率の回復を追跡しました。2022年のハイブリッドバミューダグラスは95%回復まで28〜44日、2023年は40〜77日と、同じ種類でも年によって大きく変わりました。品種間にも差がありました。クリーピングベントグラスは、逆に2023年の方が2022年より早く回復しました。

別の研究でも、5品種と7品種を比較すると、50%回復までの日数に品種差が確認されています。つまり「暖地型芝なら全部速い」「同じ芝種なら同じ日数」とは言えません。

実際の管理では、芝種・品種に加えて、生育期かどうか、気温、水分、日照、施肥、交通量、傷の大きさを見ます。回復の遅い時期や場所では目土や播種などの補修を厚くし、生育が旺盛な時期は周囲の芝からの回復力も利用します。ディボット回復は芝の名前だけでなく、その時点の生育条件まで含めて判断します。