肥料を 雨の 直前に まくと、 池や川へ 流れやすくなる?
肥料・水質保全
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まず答え
はい。特に土がすでに湿っているときや、表面流が生じる強い雨の直前は、肥料中の窒素やリンが流出しやすくなります。ゴルフ場では大雨が予想される時期を避け、芝が利用できる量と時期に合わせて施肥します。
詳しい解説
肥料をまいた直後に強い雨が降ると、肥料成分が芝や土へ取り込まれる前に表面流や排水水へ移動し、池や川へ出る可能性が高まります。
USGAがまとめたゴルフ場の栄養流出研究では、肥料散布後の最初の降雨で流出による栄養損失が大きくなりやすく、土壌が飽和に近く雨が予想されるときは施肥を避けるよう勧めています。特にまとまった雨が数日以内に予想される場合は、時期をずらすことが重要です。
流出する成分として問題になるのが窒素とリンです。これらは芝の生育に必要ですが、水域へ過剰に入ると藻類の増殖や富栄養化などの原因になります。EPAも、肥料由来の窒素・リンが雨水流出に含まれて水域へ運ばれることを説明しています。
ただし『雨が一滴でも降る前は絶対に施肥できない』という意味ではありません。製品や施肥方法によっては、散布後にごく軽い散水で粒を葉から落とし、土壌へ移す管理が行われます。USGAも軽い灌水が肥料の場外移動を減らす場合があるとしています。問題は、表面流を起こすほどの雨や散水へ肥料をさらすことです。
また、土が乾いていて浸透余地が大きい場合と、既に飽和している場合では流出リスクが違います。斜面、土壌の締まり、植生、水路までの距離でも変わります。
したがって施肥は、天気予報だけでなく、現在の土壌水分、肥料の種類、施用量、芝の生育、周辺の池や水路を合わせて判断します。『雨で肥料を溶かせば楽』と考えて大雨直前に散布するのは、水質保全の面では避けるべきです。