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グリーンの目砂は、細かい砂ほど表面が湿りやすくなる?

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まず答え

必ずではありません。7年間のクリーピングベントグラス試験では、抜きをしない条件では細かいほど表面水分が増える傾向がありましたが、中程度に細かい砂は中空タインのコア抜きと粗めの砂による穴埋めを組み合わせると水分増加が確認されませんでした。砂の粒径だけでなく、散布量と更新方法をセットで判断します。

詳しい解説

目砂の砂を細かくすると、芝の中へ入りやすくなり、表面に大きな砂粒が残りにくい利点があります。一方で、細かい粒が表層へ蓄積すると毛管孔隙が増え、水を保持しやすくなる可能性があります。

日常の軽い目砂では芝へ取り込みやすいことも大切です。更新穴の充填では既存根域との物理的な適合を確認します。模式図の粒径差は実寸や配合基準ではなく、細かい砂を常に推奨する意味ではありません。

Chenらの2025年の一次研究では、砂質根域のクリーピングベントグラスを7年間追跡し、目砂の粒径を「中粗」「中細」「細中」の3段階、散布量を2段階、中空タインのコア抜きの有無で比較しました。コア抜きをしない区では、目砂が細かくなるほど表面の体積含水率が高くなりました。特に最も細かい砂では、水分が多く、表面が軟らかくなる傾向が明確でした。

ただし「細かい砂は全部ダメ」という結果ではありません。中空タインでコアを抜き、その穴を中粗砂で埋める処理を組み合わせると、中程度に細かい砂では7年間を通じて中粗砂との表面水分差が確認されませんでした。最も細かい砂でも、コア抜きは最初の4年間は水分増加を抑えましたが、5年目以降は完全には打ち消せませんでした。

散布量も結果を変えます。同じ試験では、長期的には少ない散布量の方が、コア抜きをしない条件で表面が湿りやすくなる場面がありました。つまり、粒径だけを見て砂を選ぶのではなく、年間に入る砂量、有機物の増え方、中空タイン更新の有無、穴埋めに使う砂まで含めて設計する必要があります。

実務では、候補砂の粒径分布を分析し、現在の根域と表層の状態を確認したうえで、少量・高頻度の目砂に使う砂と、エアレーション穴を埋める砂を分ける方法もあります。細かい砂は取り込みやすさという利点がある一方、細かすぎる砂を長期間積み重ねると湿潤・軟化のリスクが高まるため、表面水分と硬さを継続測定して判断するのが安全です。