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グリーンの目砂は、細かい砂ほど使いやすくて良い?

目砂・砂選定

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まず答え

いいえ。細かめの砂は芝葉の中へ入りやすく、刈込みで回収されにくい利点がありますが、細かすぎる砂を長期に使うと表層の保水性が高まり、グリーンが湿って軟らかくなることがあります。粒径は取り込みやすさだけでなく、水分・硬さ・更新作業まで含めて選びます。

詳しい解説

用の砂は、細かいほど良いわけではありません。粒が細かめなら芝の葉の間へ入りやすく、表面へ残る砂や翌日の刈込みで回収される砂を減らしやすい一方、細かすぎる砂が長期に蓄積すると根域の水分状態を変える可能性があります。

日常の軽い目砂では芝へ取り込みやすいことも大切です。更新穴の充填では既存根域との物理的な適合を確認します。模式図の粒径差は実寸や配合基準ではなく、細かい砂を常に推奨する意味ではありません。

スズメノカタビラ(annual bluegrass、Poa annua)の3年間の原著研究では、中粗粒砂より中粒〜中細粒砂の方が芝面へ取り込みやすく、刈込みで回収される砂が少なくなりました。ベルベットベントグラスの研究でも、中細粒砂は中粗粒砂より取り込みやすく、目砂後の表面障害を減らしやすい結果が示されています。

一方、クリーピングベントグラスを7年間追跡した原著研究では、細粒・極細粒を多く含む砂は、中粗粒砂より表層の体積含水率を高め、より湿って軟らかい状態を作りました。中細粒砂でも、更新作業をしない条件では数年後に中粗粒砂より水分が高くなる傾向が現れました。

ただし、粒径だけで結果は決まりません。同じ研究では、コアエアレーションを行い穴へ中粗粒砂を充填すると、中細粒砂による水分増加の影響は大きく抑えられました。散布量、頻度、既存の根域、表層有機物、更新作業の有無によって適切な砂は変わります。

したがって、日常の軽い目砂では芝へ取り込みやすい粒径が有利な場合がありますが、『細かいほど正解』ではありません。短期の作業性と、長期の保水性・硬さの両方を見て、既存グリーンに合う粒径を選ぶ必要があります。