NDVIの 値が 高い芝なら、 必ず 健康だと 考えていい?
リモートセンシング・芝診断
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まず答え
いいえ。NDVIが高いことは、一般に緑量や植生密度が高いことを示しますが、それだけで芝が必ず健康とは断定できません。密な植生では値が飽和しやすく、土壌や撮影条件の影響も受けるため、過去値との比較や現地確認が必要です。
詳しい解説
NDVIは、植物が赤色光を吸収し、近赤外光を強く反射する性質を利用した植生指数です。米国地質調査所(USGS)は、NDVIを植生の緑量や相対的な密度、状態を把握するための概略指標として使っています。
そのため、同じ場所・同じ時期の比較でNDVIが高ければ、芝がよく繁っている可能性はあります。ただし「値が高い=病害も水分不足もなく健康」とは言い切れません。NDVIは病原菌や根の状態を直接測っているわけではなく、見えている植生の反射特性を数値化したものだからです。
USGSは、NDVIには密な植生で値が飽和しやすい性質があり、植生が非常に密になると状態差が数値へ出にくくなることを示しています。また、芝が薄い場所では背景の土壌色などの影響も受けます。撮影時刻、日射、センサー、画像補正条件が違えば、同じ芝でも値の比較が難しくなります。
実務では、1回の絶対値だけを見るより、同じ条件で時系列に追い、平年値やその場所自身の過去値から外れた変化を探す方が有効です。異常候補が見つかったら、水分計、表面温度、目視、根の状態、病害診断などで現地確認します。
つまりNDVIは、広いコースから『変化した場所を見つける』には有用ですが、それだけで芝の健康を確定する診断書ではありません。