ゴルフ百科事典

雨用ゴルフウェアは、防水性を高くすると蒸れやすくなる?

ゴルフウェア機能工学

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まず答え

必ずしもそうではありません。防水性と透湿性は別の性能で、素材や膜の構造によって高い防水性と水蒸気の抜けやすさを両立できます。ただし製品ごとの差は大きいので、耐水圧だけでなく透湿性や換気構造も確認します。

詳しい解説

雨用ウェアでは「水を通さないこと」と「汗の水蒸気を外へ逃がすこと」は別の性能です。防水性を上げれば必ず蒸れる、という単純な関係ではありません。

防水透湿素材を比較した研究では、液体の水に対する抵抗は耐水圧、水蒸気の抜けやすさは水蒸気透過性として別々に測定されています。12種類のコーティング・ラミネート生地を調べた2022年の研究では、高い耐水圧を示しながら高い水蒸気透過性も持つ構造が確認されており、製造方法や膜構造によって両立度が変わりました。

GORE-TEXも、防水性と透湿性を別の試験項目として扱い、膜が液体の水を防ぎながら汗の水蒸気を外へ逃がす設計を説明しています。つまり、蒸れやすさは「防水性能の高さ」だけでなく、膜の種類、裏地、表地、ウェア内部の湿度、気温、運動強度、ベンチレーションなどで変わります。

ゴルフでは歩行とスイングを繰り返すため、雨が強くなくても体内から発生する湿気が多いことがあります。選ぶときは①耐水圧、②透湿性能、③脇や背中などの換気構造、④裏地の有無、⑤重量とストレッチ、を分けて見ます。

また、表面の撥水が落ちて生地表面が水を含むと、膜自体が防水でも体感上は蒸れやすくなることがあります。したがって、雨用ゴルフウェアは「耐水圧が高いほど良い」ではなく、自分が想定する雨量と運動量に対して、防水と透湿の両方が十分かで選ぶのが適切です。