パット前に 「外す場面」を イメージすると、 実際の パット精度は 落ちる?
メンタル・イメージ
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まず答え
1つの競技的な実験では、落ちました。技能水準の異なるゴルファーに「入る場面」「外す場面」「イメージなし」の条件でパットさせたところ、外す場面をイメージした条件では成績と自信が低下しました。一方、入る場面のイメージはイメージなしより明確に良くはなりませんでした。
詳しい解説
ショット前のイメージは、成功場面を思い浮かべれば必ず成績が上がる、という単純なものではありません。少なくとも、失敗結果を具体的に思い浮かべることには注意が必要です。
TaylorとShawの2002年研究では、技能水準の高いゴルファーと低いゴルファーに競技的なパッティング課題を行わせ、①良い結果をイメージする条件、②悪い結果をイメージする条件、③イメージを指示しない対照条件を比較しました。
その結果、悪い結果をイメージした条件ではパッティング成績が低下しました。また、自信も低下しており、研究者らは結果イメージが自信を介して成績へ影響した可能性を示しています。
一方、良い結果をイメージした条件は、イメージなしの対照条件より成績が明確に高くなりませんでした。つまり、この研究から言えるのは「成功を想像すれば必ず良くなる」より、「失敗結果を繰り返し具体的に想像すると成績を損なう可能性がある」という方です。
ただし、これは単一研究であり、イメージの内容、長さ、本人の技能、状況によって反応は変わり得ます。実用上は、外す結果そのものを長く思い描くより、狙う方向、出したい初速、ストロークのリズムなど実行可能な手掛かりへ注意を戻す方が安全です。