ゴルフ百科事典

クラブを短くしたら振りやすくなった場合、軽くするだけでも同じ効果になる?

クラブフィッティング

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まず答え

同じ効果とは考えません。短くすることは手元からヘッドまでの距離や、構えやの合わせやすさを変え、軽くすることはクラブの質量や慣性、振り感を変えます。どちらも振りやすくなる人はいますが、同じ理由で同じ結果になるとは限らないため、長さと重さは別々に試します。

詳しい解説

クラブを短くすることと、軽くすることは別の調整です。短尺化では手元からヘッドまでの距離が短くなり、同じヘッド重量でもスイングウェイトは下がる方向へ動きます。構えやスイングの半径も変わるため、打点やが変化する人もいます。

同じ総重量でも、基準軸から遠い位置へ質量が寄ると、その軸まわりの慣性モーメントは大きくなります。クラブ全体の回転慣性、スイングウェイト、本人の感じ方は同じ量ではありません。図はクラブの形や数値を再現したものではなく、実打の優劣を決める図でもありません。

一方、長さを変えずに軽量化した場合は、主にクラブ全体の質量や慣性が変わります。40人の経験者を対象に、同じ長さ・同じヘッドと、仕様をそろえた別々のシャフトでグリップ質量を変えて総重量を275g、325g、375gにした研究では、最も重い条件でクラブヘッド速度が低下しました。ただし飛距離や方向性への影響は単純ではなく、個人ごとの差も大きく出ました。

クラブ長を変えた別の研究では、7人の上級ゴルファーが複数のシャフト長を打ち、長い条件ほど平均が高くなりました。これは長さ自体がスイングと衝突条件へ影響することを示しており、単に重量だけを変えた試験とは別の変化です。

そのため「短くしたら振りやすかった」からといって、「同じ長さのまま軽くすれば同じ振りやすさになる」とは限りません。短尺化で良くなった理由が、打点の合わせやすさ、手元とヘッドの距離、スイングウェイト、構えの変化などにあるなら、軽量化だけでは再現しない可能性があります。

実用上は、一度に長さと重さを同時に変えず、①現在の長さ・重さ、②長さだけ変更、③重さだけ変更、のように分けて複数球を比較します。見るのはヘッド速度だけでなく、打点、ボール初速、キャリー、左右・前後の散らばり、振りやすさです。短くすることと軽くすることは、似た感覚になる場合があっても同じ調整ではありません。