ゴルフ百科事典

ラウンド前に少し脱水しているだけでも、ゴルフの精度は落ちる?

ラウンド準備・水分状態

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まず答え

落ちる可能性があります。低ハンデの男性7人を対象にした小規模実験では、体重が平均約1.5%減る軽い脱水状態で、ショット距離・方向精度・距離判断が悪化しました。ただし研究規模は小さく、全ゴルファーに同じ低下量が出るとは言えません。

詳しい解説

ゴルフは激しい運動に見えなくても、長時間の歩行と繰り返しのショット判断が続きます。ラウンド前から水分が不足していると、身体面だけでなく距離判断などの認知・運動課題にも影響する可能性があります。

Smithらのゴルフ特異的な実験では、ハンディキャップ約3の男性7人が、通常の水分状態と12時間の水分制限後の軽い脱水状態で同じ課題を行いました。脱水時は体重が平均約1.5%低下し、平均ショット距離は128.6mから114.6mへ低下、目標からのずれは4.1mから7.9mへ増加しました。さらに距離判断の平均誤差も4.1mから8.8mへ増えました。

一方で、女性エリートゴルファー6人を対象にした2019年の小規模な無作為化クロスオーバー試験では、脱水条件で7番アイアン距離やパット精度が低い方向の値を示したものの、条件間の差は統計的に有意ではありませんでした。つまり『軽い脱水なら必ず何ヤード落ちる』とまでは言えません。

この2つを合わせると、ラウンド前から脱水状態で入ることは、少なくともパフォーマンス低下のリスク要因として避ける価値があります。ただし影響の大きさは、気温、発汗量、歩行量、体格、競技時間、普段の水分摂取などで変わります。

実用上は、体重減少率や尿の色などを研究では水分状態の確認に使いますが、一般のプレーで数値管理を細かくやり過ぎる必要はありません。重要なのは、強い喉の渇きや明らかな水分不足を抱えたままスタートしないことです。大量の水を一度に飲めばよいという意味でもなく、個人差と気象条件を考えて水分を取る必要があります。