ゴルフ百科事典

自分より上手い人と回ると、プレーは良くなる? それとも緊張して悪くなる?

同伴者・競技プレッシャー

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まず答え

一方向には決まりません。PGA TOURの無作為に近い組み合わせを使った研究では、同伴者の実力が平均成績へ与える明確な効果は確認されませんでした。一方、パットでは他人の結果を見て学ぶ効果と、相手の成功が自分へ心理的に悪く働く効果の両方が報告されています。

詳しい解説

「上手い人と回れば自分も引っ張られて良くなる」とも、「緊張して必ず悪くなる」とも一律には言えません。プロゴルフの実データでは、両方向の効果が打ち消し合う可能性が示されています。

Guryanらは、PGA TOURで選手が組へほぼ無作為に割り当てられる仕組みを利用して、同伴者の実力が本人のスコアへ影響するかを調べました。その結果、好ましい分析仕様では、同伴者の実力による明確な成績効果は確認されませんでした。少なくともプロ全体の平均では、「上手い人と組めば自動的にスコアが良くなる」という強い効果は見られませんでした。

一方、HickmanらはPGA TOURのパッティングを使い、同伴者を観察する学習効果と心理的な影響を分けて調べました。他の選手のパットを見ることから得られる情報は本人の成績へ良い影響を持つ一方、同伴者が良い結果を出したこと自体は本人の成績と負の関係を示しました。つまり、同じ「上手い人と回る」状況でも、ラインや状況を学べる利点と、比較・競争による心理的負荷が同時に起こり得ます。

このため、実際のアマチュアでは結果がさらに個人差で分かれます。上級者のルーティンや判断を参考にできる人にはプラスになり得ますが、相手の飛距離やスコアを強く意識して自分のペースを崩す人にはマイナスになり得ます。

なお、主な根拠はPGA TOURのデータで、一般アマチュアの技量差を直接実験した研究ではありません。したがって「上級者と回ること自体」を練習法として固定せず、自分が観察から学べているか、比較で力んでいないかを分けて見るのが適切です。