ゴルフ百科事典

ドライバーのフェースは、硬いほどボール初速が上がる?

衝突・フェース剛性/スプリング効果

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まず答え

いいえ。フェースは硬ければ硬いほどが上がるわけではありません。衝突時のたわみと復元を含む「スプリング効果」が初速に関わるため、実際のドライバーは規則の範囲内でフェースの剛性や厚さを調整して設計されています。

詳しい解説

ドライバーのフェースは、インパクトで完全な剛体のままではなく、わずかにたわんで戻ります。USGAは、このスプリング効果をフェースのから求めるCT()で検査しており、CTはクラブヘッドの柔軟性と直接関係すると説明しています。つまり、「たわまないほど硬いフェース」が自動的に最大のボール初速を生む、という仕組みではありません。

一方で、柔らかければ柔らかいほど良いわけでもありません。スプリング効果には規則上の上限があり、フェースは強度や耐久性も保つ必要があります。そのため設計では、単純に全体を硬く・柔らかくするのではなく、どこを支え、どこをたわませるかを調整します。

実際には、中心付近の反発を高める支持構造と、フェース厚を場所ごとに変えるVFT(可変フェース厚)を組み合わせ、中心だけでなくオフセンター打点でもボール初速を保つ設計を説明しています。これは、フェース性能が「硬さ1つ」ではなく、剛性の分布や打点との組み合わせで決まる例です。

したがってクラブを比べるときは、「硬いフェースだから速い」と判断するより、同じヘッドスピードでのボール初速、ミート率、打点ごとの初速低下を確認する方が実用的です。