ゴルフ百科事典

ストロング/ウィークのグリップで、手首の動きは変わる?

グリップ・手首運動

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まず答え

変わります。男性プロ12人のドライバー試験では、ウィーク・ニュートラル・ストロングの握り方を変えると、両手首の屈曲・伸展や手と前腕の回旋関係に有意な差が出ました。ただし、全員に同じ握り方が最適という意味ではありません。

詳しい解説

ここでいうグリップの「強い・弱い」は、握る力の強弱ではなく、クラブに対する手の向きです。右打ちなら、一般に手をトレイル側へ回した位置をストロング、反対側をウィーク、その中間をニュートラルと呼びます。

Carsonらは男性プロゴルファー12人に、ウィーク・ニュートラル・ストロングの3条件でドライバーを打たせ、10台の3次元動作計測カメラで両手と前腕の動きを測定しました。各選手は合計24球を打ち、アドレス、トップ、インパクトなどの時点で手首周辺の3次元角度を比較しています。

その結果、グリップ条件を変えると、両手首の屈曲・伸展と、手が前腕に対して回旋する成分に、アドレス・トップ・インパクトの各時点で有意な差が確認されました。一方、橈屈・尺屈方向では差が出る項目が比較的少なく、握り方を変えた影響がすべての手首運動へ同じように現れたわけではありません。インパクト時のクラブフェース角にも条件間の差が確認されています。

つまり、グリップの向きを変えると、構えた瞬間だけでなく、スイング中の手首と前腕の動き方まで変わり得ます。ただし、この研究は男性プロ12人のドライバーを対象に、指定された3種類のグリップを比較したものです。ストロングにすれば必ずフェースが閉じる、ウィークなら必ずになる、といった固定則を示した試験ではありません。

実用上は、グリップを変えたときに「見た目の手の向き」だけで判断せず、同じ計測条件で手首角度、フェース向き、クラブ軌道、、出球を一緒に確認します。本人のミスが改善するかを実測して判断し、特定のグリップ位置を全員共通の正解にはしない方が安全です。