ゴルフ百科事典

すべてのグリーンを同じ散水時間にしても、水分はそろう?

灌水・散水均一性

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まず答え

そろいません。グリーンごとに面積・形・スプリンクラー数や散水角度が違うため、同じ運転時間でも届く水量は変わります。さらに日射、風、根域、排水も違うので、実測した水分を見ながら散水時間を調整します。

詳しい解説

散水装置の「10分」は、どのグリーンでも同じ量の水を与えるという意味ではありません。USGAは、グリーンごとに面積、形、スプリンクラー数、各スプリンクラーの散水角度が違うため、全グリーンを同じ運転時間にすると受け取る水量がばらつきやすいと説明しています。

キャッチカン試験は散水設備から届く水量のばらつきを測ります。円内が均一に濡れるという意味ではなく、散水量と土壌水分の均一性も別です。

たとえば、同じ流量のスプリンクラーでも、担当する面積や散水する角度が違えば単位面積あたりの散水量は変わります。そのためUSGAは、各グリーンの散水対象面積を基準に運転時間の補正係数を作り、さらに各区画の水分状態を測って調整する方法を紹介しています。

実際の水分差は散水装置だけでも決まりません。日当たり、風、や根域の構造、表層有機物、排水、芝の生育量などで、水が失われる速さと残る量が変わります。同じ散水量でも、乾きやすい場所と湿りやすい場所が生まれます。

したがって管理では「全グリーン一律○分」ではなく、散水設備の降水量を把握し、土壌水分計や現場観察で実際の状態を確認して個別に補正します。同じ目標状態を目指す場合でも、必要な散水時間まで同じとは限りません。