ギア効果と 「水平ギア効果」は、 どう 違う?
打点・ギア効果
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詳しい解説
ギア効果は上位概念で、水平ギア効果はその一部です。
クラブの重心から外れた位置にボールが当たると、衝突力の作用線が重心を通らず、ヘッドが重心まわりに回転します。接触しているボールには、その回転と反対向きの回転成分が加わります。この一連の現象を広くギア効果と呼びます。
水平ギア効果は、打点がトウ側・ヒール側へずれたときの左右方向のギア効果です。右打ちのドライバーでは一般に、トウ側打点は右から左へ、ヒール側打点は左から右へ曲げる方向の回転成分を増やしやすくなります。ただし最終的な球筋はフェース向きやクラブパスなども重なるため、打点だけで曲がりを確定できません。
一方、打点がフェースの上側・下側へずれたときにも同じ衝突原理でヘッドは別の軸まわりに回転し、バックスピン量が変化します。これが垂直ギア効果です。つまり『ギア効果=左右の曲がり』ではありません。
Iwatsuboらはクラブヘッドの慣性モーメントと重心位置を変えた衝突解析で、オフセンター打点によるボールの横回転とバックスピンの変化を調べています。Wallaceらの5番アイアンのロボット試験でも、左右打点だけでなく上下打点に伴うギア効果が観察されました。
実用上は、ギア効果を『芯外しで起こる回転変化の総称』、水平ギア効果を『その左右方向の成分』として分けます。打点記録を弾道データと結び付けるときは、左右打点と上下打点を別々に見る方が整理しやすくなります。