ゴルフ百科事典

ゴルフでいう「暑熱疲労」って何?

暑熱・疲労

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まず答え

暑い環境でプレーを続けることで、体温調節の負担、心拍数の上昇、発汗や脱水などが重なり、身体的・精神的に疲れやすくなる状態です。熱中症そのものとは同義ではなく、暑熱負担が増えてもショット成績が必ず同じように悪化するとは限りません。

詳しい解説

暑熱疲労は、暑い環境で運動を続けたときに、体温を逃がすための循環や発汗の負担が増え、主観的なや身体負担が大きくなった状態を指します。ゴルフは強度の高い運動を連続する競技ではありませんが、屋外で4時間前後過ごすため、気温・湿度・日射・歩行・水分損失が積み重なります。

ゴルファー10人が30〜33℃、湿度55〜70%で18ホールを回った研究では、水分を補給しなかった条件で体重が平均3.8%減り、ラウンド終了時の直腸温は39.4℃、心拍数は145拍/分まで上がりました。失った水分を補う条件では体重減少は0.5%に抑えられ、終了時の直腸温は38.6℃、心拍数は116拍/分でした。この結果は、高温下のゴルフで体温調節と循環への負担が大きくなり、水分損失がその負担をさらに強め得ることを示しています。

一方、暑熱負担が増えればゴルフの技術成績が必ず低下するわけではありません。エリートゴルファー6人の研究では、深部体温を上げた条件でもパット成功数には有意差がありませんでしたが、1mと4mの成功パットではインパクト時のパターヘッド速度が上がり、一部の選手では距離調整に使う動作パターンが変化しました。結果を保つために動きを変えて補償する場合もあります。

そのため、暑熱疲労は「暑い日にスコアが悪かった」という結果だけで判断せず、気象条件、体重変化、心拍数、主観的疲労、歩行量、ショットやパットの変化を分けて見ます。また、暑熱疲労と熱中症は同じ言葉ではありません。暑熱疲労は暑さによる負担や疲れを示す広い概念で、熱中症は健康障害として別に扱います。