ゴルフ百科事典

3ピースや4ピースのゴルフボールは、工場でどうやって層を重ねて作る?

ゴルフボール製造工学

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

製品ごとに工程は違いますが、代表的にはを混練・成形し、その外側へ中間層を成形し、最後にを被せて表面形状を作ります。多層球は完成球を後から切って層を足すのではなく、中心から外側へ各材料を成形して一体化していきます。

詳しい解説

「3ピース」「4ピース」という表示は、ボール内部が複数の機能層で構成されていることを示します。製造では、完成した球を後から分解して層を入れるのではなく、中心側から順に材料を成形していきます。

が公開しているボール工場の工程では、まずコア材料を混ぜて成形し、必要な研削を行った後、外側へcasing layerと呼ばれる中間層を形成します。その後、ウレタンカバーを成形し、型から外して表面を整え、塗装や検査へ進みます。

多層ボールの中間層はコアとカバーの間にあり、配合や構造を通じて速度・スピンなどの設計へ関わります。図は三層の概念で、実製品の層数、材料、厚さの比率を再現しません。中間層だけでスピン量が決まるわけではなく、完成球の設計と打撃条件を合わせて評価します。

製品によって層の役割も異なります。の現行は3ピース構造として、コア、マントル、ウレタンカバーをそれぞれ異なる性能目的で設計しています。コアは速度、マントルはエネルギー伝達やスピン特性、外側のカバーは打感やショートゲームのスピンなどを調整する役割として説明されています。

ただし、すべての3ピース・4ピース球が同じ材料、同じ成形法、同じ順番とは限りません。熱硬化性材料を使うか熱可塑性材料を使うか、コアが単層か二重か、カバーが一層か複数層かなど、設計によって工程は変わります。

用具規則上も、ゴルフボールの構造は伝統的な形態から大きく外れないことが求められています。USGAは、ボールの構造が同心状で、意図的に動く部品などを持たないことを基本としています。多層化は、各層の材料と厚みを使って性能を調整する設計手法です。