ゴルフ百科事典

多層ゴルフボールは、コアと各層の中心がずれないようにどう作る?

ゴルフボール製造工学

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まず答え

内側のを金型の中央に保持した状態で、その周囲へ中間層やを成形します。製法によっては引き込み式のピンや位置決め形状でコアを支え、成形後に同心性や層厚を検査します。方法はメーカーや層の材料によって異なります。

詳しい解説

多層ゴルフボールでは、コアの外側へ中間層やカバーを順番に重ねるため、内側の球体が金型の中心からずれないように保持しながら成形することが重要です。

内側コアの芯ずれは、外形が丸いかどうかとは別の品質項目です。図は多層構造の一例を拡大した模式図で、実製品の層数、材料や寸法、許容差を示しません。右のずれは説明のために誇張しており、図からショットの散らばりを計算したり、Titleistの自社試験を全てのボールへ当てはめたりしません。

代表的な方法の一つが、金型の中でコアを複数の引き込み式ピンで支える方法です。特許資料では、ピンでコアや中間層を金型中央に保持したまま外側の樹脂を射出し、材料が回り込んだ後にピンを引き抜き、その跡をまだ流動性のある材料で埋める構造が説明されています。

別の方法として、コアや中間層側に位置決め用の突起・タブ・キー形状を設け、金型側でそれを保持して中心位置を維持する方式もあります。つまり「すべての多層球が同じピン方式」で作られているわけではありません。

はBall Plant 3の製造工程で、Dual Core Moldingを同心性に関わる工程として紹介し、コア成形、ケーシング層、カバー成形の後にも品質確認を行っています。同社の製造説明にはX線検査も工程として含まれています。

実際の品質管理では、完成球を外から見ただけでは内部のずれを判断できないため、工程内の寸法管理や検査で各層の厚さと中心位置のばらつきを抑えます。重要なのは、成形時に内側を中央へ保持することと、成形後にずれを検出することの両方です。