年齢や 体力が 変わったら、 クラブは 何を 基準に 調整すればいい?
長寿ゴルフ・加齢/用具適応
まず答え
年齢の呼び名ではなく、現在のクラブヘッド速度、打ち出し、キャリー、散らばりなどを実測して決めます。「シニアだから柔らかいシャフト」のように一律には決められず、同じシャフト変更でも反応には個人差があります。
詳しい解説
年齢や体力が変わったと感じても、クラブを年齢だけで選び直す必要はありません。調整の基準にするのは、現在のスイングとボールの実測結果です。
シャフトの硬さを変えた実験では、40人のゴルファーが硬さの異なる5本のドライバーを打ったところ、シャフト硬さによるクラブヘッド速度の変化が統計的に認められたのは27人、インパクト時ロフトでは11人で、全員が同じ反応をしたわけではありませんでした。別の33人の研究でも、柔らかいシャフトと硬いシャフトで集団平均のクラブヘッド速度に有意差はなかった一方、個人単位では約半数に有意な速度差がありました。
つまり「この年齢ならこの硬さ」「速度が落ちたら必ず柔らかくする」といった一律の対応は根拠が弱く、実際に候補クラブを打って比較する必要があります。見る項目は、クラブヘッド速度だけでなく、ボール初速、打ち出し角、スピン、キャリー、左右の散らばり、打点です。速度だけ上がっても散らばりが増えるなら、総合的に良くなったとは言えません。
また、高齢男性ゴルファーを対象にした無作為化試験では、8週間の身体トレーニング後に最大クラブヘッド速度が改善しました。年齢が同じでも身体能力や速度は固定ではありません。以前のフィッティング結果を永久に使うのではなく、速度や身体条件が明らかに変わったときに再測定する方が合理的です。
実用上は、今使っているクラブを基準にして、候補を1項目ずつ比較します。たとえばシャフト硬さや重量を変えるなら、同じヘッド条件で複数球を打ち、平均だけでなくばらつきも見ます。痛みや明らかな身体機能低下がある場合は、クラブ調整だけで症状を隠そうとせず、身体側の評価も分けて考えます。