ゴルフ用具の 「試験許容差」は、 規格を 少し 超えて 作って よいと いう 意味?
用具適合試験/測定
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まず答え
いいえ。試験許容差は、測定のばらつきや再現性を考慮して適合判定を行うための幅です。メーカーが規格値を超える設計をしてよいという追加枠ではなく、用具は規則に適合する意図で設計・製造する必要があります。
詳しい解説
ゴルフ用具の規則には、数値の上限・下限だけでなく、試験時の「許容差」が示される項目があります。これは、測定器や測定手順にばらつきがある以上、1回の測定値だけで境界付近の用具を誤って判定しないために使われるものです。
例えばR&Aの現行用具規則では、ドライバーヘッドの慣性モーメント(MOI)は5900 g・cm²を上限とし、試験許容差として100 g・cm²を付けています。ここで「5900+100まで自由に設計してよい」という意味ではありません。規則上の上限と、試験結果を判定するときに使う許容差は別の概念です。
USGAもドライバーの反発性能を測るCT試験について、試験許容差は、測定値が境界を少し超えた場合に測定のばらつきを考慮し、誤判定の可能性を十分小さくするために設けるものだと説明しています。同時に、メーカーには製造ばらつきを見込んで適合する製品を設計・管理する責任があるとしています。
また、試験方法が改良されれば、測定精度や許容差が見直されることもあります。USGAの溝測定手順でも、測定技術の改善に伴って測定許容差が変更され得ることが明記されています。
したがって、用具の数値を見るときは「規則上の基準値」と「試験で使う許容差」を同じものとして足し算しないことが重要です。試験許容差は性能を上乗せする権利ではなく、適合試験を再現性のある形で運用するための判定上の仕組みです。