ゴルフ百科事典

規格上限ぎりぎりのクラブは、測定値のばらつきをどう扱って適合・不適合を決める?

用具適合試験・計量標準

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まず答え

単純に1回の測定値だけで決めるわけではありません。用具規則では試験項目ごとに測定方法、許容差、再現性や外れ値の扱いなどの判定手順が定められ、その手順に従って適合・不適合を判断します。

詳しい解説

クラブの規格には、溝、反発性能、長さなど複数の測定項目があり、それぞれ試験方法が違います。そのため「上限値を0.001でも超えたら、どんな測定でも即不適合」という共通の一律判定ではありません。まず、その項目専用の公式試験手順に従います。

代表例がクラブフェースの溝です。USGAの2010仕様の判定手順では、寸法測定は少なくとも95%の信頼水準に基づき、異常な測定値だけで裁定しないための外れ値管理を行うとしています。その上で、溝幅・深さ・間隔などについて、複数測定の割合と単一測定の限界を組み合わせて適否を決めます。製造上のばらつきを考慮しつつも、クラブは規則に適合する意図で設計・製造されなければなりません。

反発性能をみる(CT)の試験にも、測定の再現性を踏まえた公表許容差があります。USGAの競技会でのCT検査でも、上限そのものだけでなく公表された許容差との位置関係で結果区分を分けています。

つまり、境界付近のクラブは「測定誤差だから自動的にセーフ」でも「一度でも上限近くならアウト」でもありません。どの規格を測っているか、その規格の公式プロトコルが何回測るか、どの許容差を使うか、異常値をどう扱うかまで含めて判定します。具体的な数値は試験項目や時期で改訂されるため、現行のR&A・USGA手順を確認する必要があります。