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グリーンの水分計は、1か所だけ測れば十分?

グリーン測定・水分

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まず答え

十分とは言えません。グリーン内でも高低差、日当たり、散水ムラ、根域の違いで水分は大きく変わるため、複数地点を同じ方法で測って全体のばらつきを見る必要があります。

詳しい解説

グリーン用の水分計は、根域に含まれる水分を数値で把握するための道具です。ただし、1か所の測定値をそのグリーン全体の水分量として扱うと、乾いている場所や湿りすぎている場所を見落とすことがあります。

水分計はプローブ周囲の電気的な性質などから体積含水率を求めます。同じ計器、深さ、手順で複数地点を記録し、天候や葉・根域の状態と合わせて使います。図の形状や六地点の配置は説明例で、必要測定点数や全国共通の適正VWCを指定しません。

同じグリーンの中でも、水分は均一ではありません。高い場所や風が当たりやすい場所は乾きやすく、低い場所や日陰、散水が重なりやすい場所は湿りやすくなります。根域の深さや有機物量、排水性の違いでも数値は変わります。そのため、平均値だけでなく地点ごとの差を見ることが重要です。

USGAは、代表的な値を得るにはパッティング面1,000平方フィートあたり最低3〜4回程度の測定が必要とする研究を紹介しています。ただし、最適な測定数はコースの目的や水分のばらつきで変わります。均一なグリーンなら少ない測定でも傾向を追えますが、乾燥斑や日照差が大きいグリーンでは、より多くの地点を測る必要があります。

比較するときは測り方もそろえます。プローブの長さが違えば測る深さが変わり、摩耗したプローブは数値をずらす可能性があります。毎回おおむね同じ地点・同じ深さ・同じ機器条件で測ると、日ごとの変化や散水後の反応を比較しやすくなります。

また、水分計の数値だけで散水量を自動的に決めるわけではありません。気温、蒸発散、芝のしおれ、表面の硬さ、天気予報なども合わせて見ます。大切なのは「1回の正確そうな数字」ではなく、複数地点を継続して測り、どこが乾きやすく、どこが湿りやすいかを把握することです。